米Anthropicは25日、新型AIモデル「Claude Opus 4.5」を発表した。本モデルについて、コーディング、エージェント機能、コンピュータ操作において世界最高レベルの性能を持つとしている。深い調査やスライド・スプレッドシート作業など日常的なタスクでも大幅な性能向上を実現した。

実際のソフトウェア開発を測定するSWE-bench Verifiedベンチマークにおいて、Opus 4.5は業界最高スコアを記録している。社内テストでは、性能エンジニア採用試験において人間の候補者全員を上回る成績を収めたという。また、多言語プログラミング能力を測るSWE-bench Multilingualでは8言語中7言語でトップの成績を達成した。
価格設定は100万トークンあたり入力5ドル、出力25ドルとなり、Opusレベルの能力がより多くのユーザーに利用可能となる。本日からアプリ、API、主要クラウドプラットフォーム3社で提供を開始する。開発者はClaude APIで「claude-opus-4-5-20251101」を指定することで利用できる。
同時にClaude開発者プラットフォームも更新され、新たに「effort」パラメータを導入した。これにより開発者は処理速度とコスト、または性能を優先するか選択可能だ。最高effortレベルでは、前モデルSonnet 4.5より4.3ポイント高い性能を、48%少ないトークンで実現する。
製品面では、Claude Codeがデスクトップアプリで利用可能となり、複数のセッションを並行実行できるようになった。Chrome版Claudeは全Maxユーザーに、Excel統合機能はMax、Team、Enterpriseユーザーに提供される。長時間の会話も自動要約により制限なく継続可能となった。

