米アンソロピック(Anthropic)は18日(現地時間)、同社の生成AI「Claude」シリーズの最新モデルとなる「Claude 4.6 Sonnet」を発表した。コーディングや複雑な推論、PC操作(Computer Use)などの能力を大幅に強化。2025年11月に投入された最上位モデル「Claude 4.5 Opus」をも凌ぐ実用性を備えつつ、価格は据え置いた。

開発者の6割が「最上位モデルより優秀」と評価
新モデルの最大の特徴は、従来の「Sonnet」クラスの常識を覆す高い処理能力だ。開発者によるブラインドテストでは、59%が従来の最上位モデルである「Opus 4.5」よりも「4.6 Sonnet」を好むと回答。特に「過剰なエンジニアリング」や「指示の読み飛ばし(怠慢)」が劇的に改善されており、より的確で一貫性のあるアウトプットが可能になった。
また、ベータ版として「100万トークン」の超長文コンテキストウィンドウを搭載。膨大なソースコード全体や、数十本に及ぶ研究論文を一度に読み込ませ、その全体像を把握した上での高度な推論や計画立案が行える。
「人間レベル」に近づくPC操作能力
同社が先駆けて提供している、AIが人間のように画面を見てマウス操作やタイピングを行う「Computer Use」機能も大幅に進化を遂げた。ベンチマークの「OSWorld」では着実なスコア向上を記録。複雑なスプレッドシートの操作や、複数タブをまたぐウェブフォームへの入力など、実務における自動化のハードルを大きく下げた。
さらに、検索結果を自動でフィルタリングするコード実行機能や、会話が長くなった際に過去の文脈を自動要約して効率化する「コンテキスト圧縮(Context Compaction)」などの新機能も実装。ビジネス現場での「使い勝手」を徹底的に磨き上げている。
「Claude 4.6 Sonnet」は、無料版および有料版(Pro/Team/Enterprise)のデフォルトモデルとして即日提供が開始された。API利用料も前モデル(4.5 Sonnet)から据え置かれており、100万トークンあたり入力3ドル、出力15ドルから利用できる。
高性能なAIを安価に、かつ使いやすく提供するアンソロピックの戦略は、先行するOpenAIやGoogleとのシェア争いをさらに加速させそうだ。
Introducing Claude Sonnet 4.6 https://www.anthropic.com/news/claude-sonnet-4-6

