OpenAIは、ChatGPT内で直接対話して利用できる新世代のアプリ機能を発表した。開発者向けには新たなApps SDKのプレビュー版を公開し、開発が可能となる。
この機能により、SpotifyやCanva、Booking.com、Coursera、Figma、Expedia、Zillowなどのアプリを、ChatGPTとの会話の中で自然に利用できるようになった。例えば「Spotify、今週金曜のパーティー用プレイリストを作成して」とリクエストすると、ChatGPTがチャット内にSpotifyアプリを表示し、会話の文脈を活かしてプレイリストを作成する仕組みだ。

また、ChatGPT側からアプリを提案する機能も搭載されている。新居購入について話している場合、ZillowアプリがChatGPTから提案され、予算に合った物件をインタラクティブマップ上で直接閲覧できる。アウトラインを作成してCanvaにスライド化を依頼したり、Courseraの講座を受講しながら動画の内容をChatGPTに質問するといった、アプリを横断した使い方が可能となった。
本機能は本日から、EU以外の地域でログインしているChatGPTユーザーに提供される。無料プラン、Go、Plus、Proの全プランで利用可能だ。上記7社のパイロットパートナーは、各社サービスが提供される市場で英語版から利用できる。年内にはさらに11社のパートナーが加わる予定で、EU地域への展開も近日中に実施される見込みである。
開発者向けのApps SDKは、Model Context Protocol(MCP)を基盤としたオープン規格として公開された。開発者は8億人以上のChatGPTユーザーに最適なタイミングでリーチできるという。年内にはアプリの審査・公開申請の受付を開始し、開発者による収益化の方法も発表される予定だ。
ZillowのAI責任者John Weisberg氏は「The Zillow app in ChatGPT shows the power of AI to make real estate feel more human. Together with OpenAI, we’re bringing a first-of-its-kind experience to millions — a conversational guide that makes finding a home faster, easier, and more intuitive.」と述べている