今回のビジネストレンド特集は、日本が誇る技術の結晶、「カシオ計算機」です。
1957年、世界に先駆けて小型の純電気式計算機を市場に送り出して以来、カシオ計算機は多くの革新的な製品を世に出してきました。
今では、耐衝撃性で知られるG-SHOCKや、電子ピアノで若者に親しまれていますが、本業はやはり電卓。
最近では高級モデルの電卓も発売され話題に。
今回取材に行ってくれたのは、”電卓をそこまで使ったことがない”Z世代の学生、加藤キャスターです。
高級電卓の開発秘話や、無くならない電卓需要の背景など を取材してきました。
渋谷区の初台にあるカシオ計算機本社にやってきました。
カシオの電卓、もちろん私も愛用しています。ここが本社なんですね。世界のカシオさんなので、とっても楽しみです。早速、入ってみたいと思います。
まずはカシオさんのショールームにやってきました。
今回、特別に”電卓の商品企画担当者”に直接お話を伺えることになりました。
商品企画担当者の木村さんです。よろしくお願いいたします。
今回たくさんお話を聞かせて頂きたいので、よろしくお願いいたします。
Q、カシオの電卓は日本以外の国でも販売されているの?
木村)世界各国の、様々な国や地域で販売しています。
Q、スマホでも計算ができる時代、今でも電卓が使われる理由やニーズは?
木村)仕事で計算するシーンは意外と多いと思いますが、計算する人にとってボタンの打ちやすさや見やすさ、使いやすさから電卓をお求め頂いていると思います。
加藤)スマートフォンではできないことですね。
木村)そうですね。
Q、若い方へのアプローチは?
木村)デザイン性を追求して、事務用品ではなく、かわいらしくスタイリッシュな電卓は好評ですね。
Q、最近、高額モデルも発売されたとのことですが
木村)こちらです。
ちなみに、価格はおいくらですか?
カシオのオンラインストアで、こちらのスタンダードモデルが、38,500円です。
38,500円の電卓ですか!重たく感じてきました。
Q、38,500円の電卓のこだわりはどこですか?
木村)デザイン性や使い勝手はもちろんですが、一番は、高品質なモノづくりにこだわる為に、日本で生産していることです。
Q、そのデザイン性について、他の電卓と何が違うのか?
木村)従来の電卓のイメージをかえ、高級文具のように所有する喜びを感じてとってもらう為の価値を追求しました。
持った時にひんやり感があります、アルミ合金を削り出してひとつひとつ作っています。
キャスター)たしかにさわってみると全然違いますね。
木村)あとは、文字色にもこだわっていて、高級万年筆のような色合いになっています。
さらに、パソコンで使われているパンタグラフキーを使っているので、スタイリッシュでありながら打ちやすいです。
Q、どんな方が購入されるの?
木村)意外なところでは製作業の方。営業や経営の方は、商談時の信頼感とかがあり購入されています。
Q、高額モデルの電卓を開発した経緯は?
木村)従来の電卓のイメージを覆したかった。電卓に新しい価値をもたらしたかった。ということですかね。
Q、今後の電卓はどうなる?
木村)あらゆる計算のニーズにこたえていきたい。
使い方に応じて、幅広く電卓を進化させていきたいです。
Q、3°傾いている電卓もありますよね?
木村)販売するのに4年かかっています。
ひとつひとつにこだわりを注入しています。
正直電卓あまり使ったことがなかったんですが、使ってみたいと思いました。
早速、高級モデルの電卓を買って、父親にプレゼントしてみたいと思います。ありがとうございました。