ヒョンデとヒルトングランドバケーションが協業、ハワイで“ZEV”体験を提供

韓国の自動車メーカー・Hyundai Motor Company(ヒョンデ モーター カンパニー:以下Hyundai)は7月2日、ハワイなどでリゾート事業を手がけるヒルトングランドバケーションズとの協業について基本合意したことを都内で発表した。

今回の両社の協業は、国境を越えたZEV(Zero Emission Vehicle:走行時に二酸化炭素等の排出ガスを出さない電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCEV)の総称)の体験を提案し、潜在カスタマーの発掘に向けて行われるもの。基本合意を基に、「両社が提供するプレミアムな顧客体験の提案」「新しいビジネスチャンスの模索」「ハワイを始めとする観光地でのサステナブルツーリズムの強化」という3つの主要協業領域を選定し、各領域で関連協業モデルの本格的展開を進めていく。

 Hyundaiは、4月からハワイ・オアフ島の指定された場所で「アイオニック 5」「TUCSON Hybrid(日本市場未導入モデル)」を体験できる「Hyundai Mobility Passport」キャンペーンを実施してきた。今回の協業はこれをさらに強化する試みとして、今夏から『Hyundai Mobility Passport in Kona』プログラムに拡大展開する予定だ。自動車を旅行とつなげた取り組みは、今回が初めてとなるとのこと。

ハワイを選定した理由は、伝統的な人気観光地でありながら、環境意識が高く、近年電気自動車の利用が増加していることから。Hyundaiは、本プログラムを通じて、旅行先でのEV体験を提供し、お客様の旅をより豊かで便利なものにすることで、顧客満足度の向上とブランド認知度の拡大を目指す。Hyundaiの副社長ジョン・ユソク氏は、「ハワイの自然の中で電気自動車に乗っていただけるのは、持続可能性を感じられる素晴らしい機会になるのではないかと思います。旅行のあと日本へ帰っても、ZEVの体験がさらに広がることを期待しています」と展望を語った。

一方、ヒルトングランドバケーションズのSenior Vice Presidentのジェフ・バーニア―氏は、今回の締結で期待したいこととして、「Hyundaiのファンダムを通じて、新たな顧客層にリーチし、新しいメンバーシップの拡大」を挙げ、「ハワイでの滞在を特別なものにし、顧客との関係性を深めたい」と述べた。

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