NTT Digitalとビジュアルボイスが手を組み、映像クリエイターの活動をサポートする新しい取り組みが始まった。両社は、クリエイターの作品や活動履歴をブロックチェーン技術で管理する方法を共同で検討することで合意した。
この合意により、ビジュアルボイスが運営する「LIFE LOG BOX」というサービスに、NTT Digitalの「scramberry WALLET SUITE」が導入される予定だ。これにより、クリエイターの作品や活動履歴を安全に記録し、必要に応じて証明できるようになる仕組み。
短編映画祭とつながるプラットフォーム
LIFE LOG BOXは、国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」と連携したプラットフォーム。この映画祭は、俳優の別所哲也が代表を務めるビジュアルボイスが主催している。国内外に10万人以上のクリエイターネットワークを持つという規模。
今回の取り組みにより、このプラットフォームでNFT(非代替性トークン)を使った作品の審査や投票、コンテンツの資産管理などが可能になる見込み。web3になじみのない人でも簡単に利用できるよう設計されるとのこと。
クリエイターと企業をつなぐ新しい仕組み
この取り組みの目的は、クリエイターと企業やバイヤーが安心して取引できる環境を作ること。クリエイターの活動履歴や作品ポートフォリオをデジタル化し、ブロックチェーン上で証明できるようにする計画だ。
別所哲也は「真のクリエイターエコノミーが広がっていくよう、サポートをしていきたい」とコメント。NTT Digitalの濱名健一社長も「クリエイターの皆様が、より安心して創作できる環境を提供したい」と述べている。
この取り組みが成功すれば、映像クリエイターの活動に新たな可能性が開かれるかもしれない。今後の展開に注目したい。