米Notion Labsが2025年4月15日(現地時間)、AIを活用した新たなメールアプリ「Notionメール」の一般提供を開始した。ビジネス環境の変化に対応し、受信トレイの効率的な運用とパーソナライズを実現する革新的なサービスである。初期リリースは英語版に限定されるが、日本語版も今後の展開が予定されている。

AIとNotionが融合した新しい業務メールのかたち
Notionメールは、長年変化の乏しかったビジネスメールの在り方を根本から見直す試みである。従来の受信トレイでは困難だった情報整理や即応性の課題に対し、AIを用いた分類や文面提案などで対処する。カレンダーとの連携機能やプロジェクト単位でのカスタムビューも搭載され、業務における即応力が向上する構成である。
メール文の生成支援やラベル付け、優先度に応じた分類表示など、AIによる支援が各所に組み込まれている。また、NotionのUIと統合された設計により、既存ユーザーが違和感なく利用できる点も魅力である。操作性を高めるショートカットキーやリッチテキスト編集も導入された。
セキュリティ面でも、SOC2認証やGDPR・CCPA・HIPAA準拠の仕様を採用し、信頼性を確保。AIの学習にはユーザーデータを用いない点も透明性を重視した設計といえる。
Notion Labs Japanの西勝清ゼネラルマネージャーは、「日本のビジネスにおけるメール依存度は高く、今回の自動化機能により本来の創造的業務に集中できる環境が整う」と語る。
現在は英語版のみの提供となるが、Notion側は「日本語版の開発も進行中」としており、日本市場での展開にも期待が高まる。