三島アートプロジェクト実行委員会(実行委員長:山森達也)は、静岡県三島市を舞台に市民参加型の芸術祭「三島満願芸術祭2023」を、2023年11月11日(土)から26日(日)まで開催します。この初めての芸術祭は、市民メンバーが中心となって立ち上げた「三島アートプロジェクト実行委員会」によって主催され、三島市内の空き店舗を会場として、アートを通じて街の魅力を発信します。展示作品は、三島の街に暮らす人々と共に制作された3人の現代アートのアーティストによる新作です。制作プロセスには、三島の場所や人々が深く関与しており、芸術祭期間中には地域と連携した様々なプログラムも実施されます。
■三島満願芸術祭2023の見どころ
三島のリサーチに基づく現代アートの新作展示: 絵画、インスタレーション、映像など、様々なメディアで活動するアーティストたちが、三島をテーマにした新作を発表します。市民メンバーと協力して制作された作品は、アーティストが街を歩き、映像を撮影し、三島の人々と共に創り上げました。展示は会場を歩いて巡ることができ、商店街の雰囲気や自然も楽しめます。
多彩なプログラムの展開: 三島の歴史や文化に基づいた多彩なプログラムが実施されます。ワークショップやイベントは、三島特有のリソースを活用したスペシャルな企画で、作品展示と組み合わせて芸術祭を深く体験できます。
三島の街の魅力を知る: 展示作品だけでなく、市民による三島の街歩きやトークが、三島の魅力を深く理解する機会となります。会場はアート散歩に適しており、アート作品やワークショップを楽しみながら、三島のユニークなカフェや居酒屋を巡ることもおすすめです。
■展示コンセプト
芸術祭のコンセプトは、「個の物語が『公』となるとき、公の物語が『個』となるとき」です。三島の物語とアーティストの視点が交差し、市民とアーティストが共同で作り上げる作品は、現在と場所に焦点を当てた新しい物語を紡ぎます。これにより、個人の物語だけでなく、多くの人々と共有できる新たなナラティブが生まれます。
アーティスト/作品展示
三島満願芸術祭2023では、3人のアーティストによる三島のリサーチに基づく現代アートの新作が展示されます。各アーティストとその作品について詳細を以下に紹介します。
・辻梨絵子: 会場 - Q鈴木商店(三島市広小路町1-31)
辻梨絵子は富士山をテーマにしたビーズのカーテンを展示します。市民メンバーと共に富士山を探し、三島の人々と協力して制作された作品は、会場を魅力的な富士山モチーフの空間に変えます。
・古川諒子: 会場 - Q後藤ガラス(三島市芝本町7-1)
古川諒子は言葉を切り刻み、再構築して絵画作品を制作する手法で知られています。三島の言葉をテーマにし、市民メンバーと共に解体・再構築したテキストを元に制作した絵画作品を展示します。
・山本篤: 会場 - Qたまるや1F(三島市本町1-32)
山本篤は太宰治の『満願』からインスピレーションを受けた映像作品と、笑栄通商店街を舞台にアートの力で商店街のシャッターが次々と開いていくコミカルでハートフルな映像作品を展示します。
■関連イベント
三島満願芸術祭2023では、作品展示を行うアーティストによるワークショップや関連イベントも開催されます。以下は一部のプログラムです。
■三島をめぐる3つの詩のワークショップ/カニエ・ナハ(詩人)
三島の新芸文「はめ字文」、三島生まれの詩人・大岡信の「連詩」、三嶋暦と水の流れ(喩としての時間)をテーマとし、参加者とともにインフラとしての文学を再考し、三島ならではの詩を紡いでいきます。
1.mangan篇/三島の詩のかたちとあそぶ 11月12日(日)10時~12時
2.oriori篇/「うたげと孤心」に詩をまなぶ 11月19日(日)13時~15時
3.seseragi篇/三嶋暦と水の流れに詩を描く 11月25日(土)10時~12時
4.yuukoku篇/三島の詩のかたちとあそぶ 11月25日(土) 15時~17時
・参加費:無料
・お申し込み方法:ウェブサイトをご覧ください
■映像作品鑑賞会 ―山本篤のマージナルな世界―/山本篤
作品展示作家の山本篤による過去の映像作品の上映会。参加した方とともに対話を行いながら、アーティスト山本篤の作品を鑑賞していきます。知れば知るほど謎に包まれる時間をお楽しみください。
・11月26日(日)14時~15時30分
・参加費:無料
・事前申し込み不要
■見えない風景を描く ―私の風景を伝える・相手の風景を聴く/灰原千晶
自分のいるところからは、ひとつの景色しか見ることができません。他の人が見ている風景を、お互いの言葉を使って探り、作品として表現していきます。
・11月26日(日)15時~17時
・参加費:無料
・お申し込み方法:ウェブサイトをご覧ください
■絵画ワークショップ―にじみの中から、かたちを探る/古川諒子
画家・古川諒子の扱うステイニングという技法。ステイニングとは、キャンバスに薄く溶いた絵具で直接描く技法を指します。本ワークショップは、三島由来の言葉の持つイメージから、実際にステイニングをつかって、参加者それぞれが作品を制作していきます。画面に広がる揺らぎを観察しながら、色彩と染みのかたちから美しさや面白さを発見していきます。
・11月18日(土)16時~18時
・参加費:500円(材料費)
・お申し込み方法:ウェブサイトをご覧ください
※汚れてもいい服装、またはエプロンなどをお持ちの上、お越しください。
■イベントの詳細
・名称:三島満願芸術祭2023
・開催期間:2023年11月11日(土)から11月26日(日)
・開催時間:月~金曜日:15時~20時、土日祝日:10時~20時
・主催:三島アートプロジェクト実行委員会
(初日は13時から、最終日は17時まで)
・作品展示会場:
Q鈴木商店(三島市広小路町1-31)
Q後藤ガラス(三島市芝本町7-1)
Qたまるや(三島市本町1-32)
その他プログラム・イベントは街中各所で開催
・インフォメーション:MITOWAみしま1F特設会場(三島市一番町17-1)
・入場料/視聴料 :無料 ※ワークショップ等は一部有料
・三島満願芸術祭2023 公式ホームページ: https://manganart.com