株式会社サイバーエージェントが運営するブログメディア「Ameba」は、誹謗中傷対策の強化を目的とした専門チームを設立した。芸能人や有名人、公式トップブロガーを対象に、インターネット上の嫌がらせや炎上被害を未然に防ぎ、安心して利用できる環境を提供する。
誹謗中傷対策の背景と新体制
「Ameba」は2024年9月にサービス開始から20周年を迎え、幅広い世代と多様な価値観を持つユーザーに利用されている。しかし近年、ネット上での誹謗中傷やハラスメントが社会問題化し、特に公の場で活動する芸能人やインフルエンサーが被害に遭いやすい状況が続いている。このような課題を受け、「Ameba」はこれまで以上に強固な対策を講じるため、専門チームを発足した。
チームは主に、誹謗中傷コンテンツの削除対応、被害を受けたブロガーへの心理的サポート、法的な支援を行う。これに加え、ブログを利用する全てのユーザーに対して、誹謗中傷に関する啓発活動を実施する方針を示した。
主な取り組み内容
専門チームでは、以下の施策を展開する。
- コンテンツ監視の強化
複雑化する投稿表現にも対応可能なシステムと有人監視を組み合わせ、誹謗中傷コンテンツを迅速に検知し削除する。また、投稿者には警告を行い、必要に応じた措置を講じる。 - 心理的サポートの充実
公認心理師や臨床心理士と連携し、被害を受けたブロガーに対するカウンセリングを提供することで、精神的な負担を軽減する。 - 法的対応の支援
誹謗中傷の被害者が適切な対応を取れるよう、弁護士監修によるQ&Aサイトを公開し、初動対応から法的措置までの流れを明確化する。
ブログ利用者に安心を
Amebaは、「人と情報をつむぎ、あらゆる暮らしが豊かに育ちつづけていくための機会」を提供するという理念の下、健全で安全なコミュニティ作りを目指している。誹謗中傷の問題に対しては、これまでの個別対応から全体的な支援体制へと進化し、利用者の安心感をさらに高めていく構えだ。
インターネット上での誹謗中傷問題が注目を集める中、「Ameba」の取り組みは他のプラットフォームにも波及することが期待される。ブロガーとユーザー双方が安心して交流できる未来の実現が待たれる。