歯科医院の集患戦略において、大きな地殻変動が起きている。AI搭載型情報発信プラットフォームを展開するイクシアス(東京・中央)が10日に発表した調査結果によると、歯科医院が情報発信で最も利用する媒体は「Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)」が57%に達し、長年主流だった「公式サイト(44%)」を逆転した。
「クチコミ」が経営の最重要指標に
歯科医院の院長・経営層100名を対象とした今回の調査では、約7割(67%)の経営者がGoogleマップ上のクチコミ点数を「重要」と認識していることが判明した。飲食店選びなどで浸透した「マップ検索(MEO)」が歯科選びにおいても標準化しており、検索順位や評価が経営を左右する最重要指標の一つとなっている実態が浮き彫りになった。
今後1年で強化したい領域としても、「Googleビジネスプロフィール(41%)」や「クチコミ管理(32%)」が上位に並び、自社サイトの整備(23%)を大きく上回る意欲が示されている。
一方で、重要性を認識しながらも実務が追いつかない「運用ギャップ」という課題も鮮明になった。
Googleビジネスプロフィールの「投稿機能」を継続的に運用できている医院は少なく、過半数の56%が「投稿していない・わからない」と回答。さらに、マーケティング施策に費やす時間は「月1時間未満」との回答が約半数(49%)を占めた。
多くの医院が「マップ対策の重要性は理解しているが、日々の診療に追われ、運用に割く時間がない」というジレンマに陥っている。
集患トレンドの転換期、効率化が不可欠に
かつては「SEO(検索エンジン最適化)」による公式サイトの露出が中心だった歯科集患は、今やマップ上での視認性と信頼性を競う「MEO(マップ検索最適化)」へと主戦場を移した。
しかし、今回の調査結果は、多くの現場がその変化に対応するためのリソース不足に直面していることを示唆している。今後はAIなどを活用し、いかに短時間で効果的な情報発信とクチコミ管理を行うかという「運用の効率化」が、競争の激しい歯科業界における生き残りへの分水嶺となりそうだ。
イクシアス株式会社調べ
調査データ https://storepad.jp/report/202602_dental

