株式会社ウエディングパークは2025年3月6日、東京都港区のベルサール御成門タワーにて、「日本の結婚式を変えよう」カンファレンスを開催した。後援は港区。ウエディング業界関係者を中心に、他業界のイノベーターも登壇し、リアルとオンライン合わせて約200人が参加。社会の変化に対応しきれず停滞感が指摘される業界の未来を見据え、顧客体験や従業員視点から課題と可能性を議論した。
少子化・価値観変化の中で見えたウエディング業界再生のヒント

冒頭では、ウエディングパーク社長・日紫喜誠吾が「クチコミ文化の立ち上げから21年、社会とともに結婚式を進化させていきたい」と述べ、共創の重要性を強調。「mieruupark」などの新サービスにも触れた。
セッションでは、タカラトミー黒木健一が「おもちゃからアソビへ」という発想転換を紹介。成人層を対象とした“フォトジェニックリカ”など、事業領域拡大の事例がウエディング業界にも視野を広げるきっかけとなった。
ライフネット生命・近藤良祐は「情報の透明性が顧客の信頼を生む」と強調。保険とウエディングに共通する課題として、複雑なプランやオプションのわかりにくさを指摘した。

さらに、パナソニック コネクト新家伸浩は「カルチャー改革がすべての基盤」と語り、フラットな組織文化が変革の起点になることを示した。八芳園の関本敬祐も「伝統と革新のバランスが鍵」と応じ、時代に応じたアップデートの必要性に言及した。

最後のディスカッションでは、「共創と共存」「Renovate」「時流」などのキーワードが登壇者から挙げられ、業界再生への意欲が垣間見えた。
未来を見据えた本カンファレンスは、結婚式の価値を再定義し、社会との接点を拡げる第一歩となった。今後の継続的な対話と行動が、業界全体の変革を後押しする契機となることが期待される。