アマゾンジャパン合同会社は1日、迅速な配送網強化のため、配送拠点「デリバリーステーション(DS)」を全国6カ所に新設し、商品の入荷から梱包、配送まで担う当日配送専用拠点を16カ所に展開すると発表した。夜間に注文された商品を翌朝に受け取れる配送オプションも2025年中に全国へ順次拡大する。
新設DSは、岡山県、千葉県、福岡県、北海道、東京都、石川県に設置予定。特に石川県では初の開設となる。岡山県の拠点では太陽光パネルや人感センサー照明、雨水再利用タンク、電気自動車用充電施設、高断熱壁の導入など、省エネと脱炭素化を推進する。
AmazonのDSはフルフィルメントセンター(FC)で保管・仕分けされた商品を集約し、地域の顧客へ届けるラストワンマイルの起点。今回の開設により、地域配送網のさらなる強化が期待される。
また、FCとDS両方の機能を併せ持つ当日配送専用拠点を全国16カ所に新設することで、最大数万点の商品が当日配送対象となる。午後1時ごろまでの注文商品を当日夜間帯に届ける配送オプションも一部地域で拡大予定。
同社は、最短6時間配送を実現する「エクスプレスマート」を関東近郊に展開。日用品や飲料など数万点を対象とし、日々の買い物の利便性向上を図る。さらにシンガポールでは10万点以上の商品を当日配送可能にする「Everyday Essentials」ストアも展開しており、日本国内でのさらなるサービス強化が進む。
アマゾンジャパン ジャパンオペレーション代表島谷恒平は、柔軟な配送時間実現によりお客様の生活を便利に変革できる。今後も価値あるサービス創造に注力するとコメント。