AI inside株式会社は4月23日、年商50億円以上の大企業に勤務し、社内のDX推進やAI導入に携わる担当者220名を対象とした「AIエージェント活用実態調査」の結果を発表した。その結果、導入企業の91.1%が「働き方にポジティブな変化があった」と回答した。

本調査は2025年3月14日から15日にかけて実施され、対象は大企業でDXやAI活用に関与する社員220名。導入状況については「導入検討中」が23.6%と最多で、「試験的導入」が20.0%、「積極活用中」は15.9%という結果となった。
AIエージェント導入の目的では「コスト削減」が54.4%と最も多く、「業務の精度向上」「業務の自動化・効率化」も上位に挙がった。具体的な活用例としては、「文書作成・レポート生成」が53.0%、「データ入力・チェック」が50.0%に上り、日常業務での実用性が示された。
導入後の効果としては、「人件費や運用コストの削減」(53.6%)、「業務効率化によるリソース最適化」(45.5%)、「人的ミスの減少」(42.9%)が挙げられた。さらに「人材不足の解消」が78.5%に上り、AIの導入が深刻な人手不足に一定の対応策となっている現状が明らかとなった。
働き方の面では「AIとの協働スキルが求められるようになった」(52.0%)、「新たな業務スキルの習得が必要になった」(45.1%)など、業務における質的変化も顕著である。また「ストレス軽減」や「チーム連携の強化」など、働きやすさの向上を実感する声も多く聞かれた。
AI導入を通じた人材戦略の見直しも進んでおり、「採用ターゲットの変更」や「新職種の創出」、「既存社員のスキル再構築」が多くの企業で進行中。今後は、AIを前提とした職場づくりがスタンダードとなる可能性がある。
出典元:https://inside.ai/news/2025/0423_aiagent-trend-1