組織づくりのプラットフォーム「sonar HR テクノロジー」を展開するThinkings株式会社は、「採用管理システム sonar ATS」において社内公募とキャリア採用を統合するポジション管理ソリューション「sonar Connecter」の提供を10月より開始。10月28日には、プレス発表会も行った。

この「sonar Connecter」とは、「採用管理システム sonar ATS」上で、社内公募・異動といった内部労働市場と、キャリア採用などの外部労働市場を同期させることで、企業の事業戦略を支えるため最適な人材配置の実現を目指すソリューション。
「sonar Connecter」の機能概要として、人材要望の集約から募集状況のモニタリングまで事業部門と人事部門のコラボレーション推進とワークフロー化を実現できると説明した。

このプレス発表会では、Thinkings株式会社の新規事業開発責任者の森田徹氏と株式会社人材研究所代表取締役社長Thinkings組織再考ラボフェロー曽和利光氏との「社内におけるキャリア開拓」に関するアンケート調査結果の紐解き、「埋もれ人材」・「能力発揮人材」の「静かな退職」との関係や「社内公募制度」の実態や期待などについてトークセッションが行われた。

現在の部署の業務で自分の能力が十分に活かされていると思いますか、というアンケートに対し、活かされていると思う層(55.7%)を「能力発揮人材」、自分の能力が十分に発揮されていないと思う層(44.3%)を「埋もれ人材」と呼ぶ。
そして、業務に対する姿勢についてのアンケートで「期待される業務はこなそうと努力するが、それ以上の努力や関与を極力避けるようにしている」と答えた24.6%を「”静かな退職”予備軍」と呼んでいた。

曽和氏はこのアンケート調査に対し「多いなと。こんなに埋もれてると感じてるって人が多いのはどういうことなんだと思う。本当に埋もれてるなら大問題。今少子化で人手不足で生産性をあげていくしかない状況で、埋もれさせている場合ではないと感じている。静かな退職予備軍の多さも由々しき事態。役割外の行動を会社や組織に対して良くすることをやる会社を強くしていく、それをやらない人がいると組織の弱体化がおこる可能性が高いかなと思います」とデータ結果を解析しながら話した。
そのような働く環境の背景として、上司や部下の関係が関わってくる場合の解決策について聞かれると、曽和氏は「配置の最適化。相性の最適化を実現する、やりやすい人とやると仕事が楽しいや自分の能力が発揮できてると思うようになる、このあたりを改善できれば解決に繋がる。一言でいうと配置の最適化」だと回答した。

最後には「最適な人材を最速でアサインできる、そういう仕組みを実現していきたい」と森田氏は語った。

「sonar HR テクノロジー」は人材の採用から活躍まで一気通貫で対応可能な組織づくりのプラットフォームであり、その中心である「sonar ATS」は現在累計2,300社を超える企業や官公庁で利用されている。

