採用業務へのAI活用が「効率化」から「採用の質向上」へとフェーズを移行しつつある実態が、調査によって明らかになった。
AIスカウト事業・採用コンサルティング事業を展開する株式会社Delightは、採用担当者500名を対象に「採用業務におけるAIツール導入状況および活用実態に関する調査」を実施した。

調査の結果、採用担当者の約74%が日程調整やデータ入力などのノンコア業務に業務時間の30%以上を費やしていることが判明した。一方、AIツールを導入した担当者の95%が工数削減を実感しており、削減幅は「30%程度」が最多(53.47%)で、週40時間勤務換算で週約12時間・月48時間の工数削減に相当する。

削減された時間の使い道として、半数以上の担当者が「候補者と向き合う時間の増加」を挙げた。AI導入者の約90%が「候補者とのコミュニケーション品質の向上」を実感しており、具体的な成果として「採用ミスマッチの減少(57.6%)」につながっていることが実証された。

AIに任せるべき業務と人間が担うべき業務の棲み分けも明確化している。定型的な「スカウト文面作成」「面接日程調整」はAIが担い、「内定承諾に向けたクロージング(41.4%)」「ビジョン・カルチャーの情熱的な訴求(24.6%)」は引き続き人間が担当するという分業が現場で自然に定着していることも示された。
同社のAIスカウトサービス「RecUp」カスタマーサクセス事業部責任者の福田氏は、「採用AIの本質的な価値は単なる作業の自動化ではなく、担当者が本来注力すべき業務に立ち戻るための時間の再定義にある」とコメントしている。

