「輸入小麦」価格引き下げ パン・菓子1900品目で値下げ可能性

帝国データバンクは、食品メーカー主要195社における価格改定動向について調査を行った。

輸入小麦が10月以降価格引き下げ

政府による輸入小麦の売り渡し価格が10月以降、3年ぶりに引き下げられることが決定し、記録的な値上げラッシュから一転、食品「値下げ」への期待感が高まりつつある。

2023年に値上げが実施された、あるいは今後予定がある3万1036品目のうち、小麦粉の価格高騰が直接的に起因した値上げ品目数は少なくとも1906品目に上った。

このうち、約8割にあたる1546品目がパン製品で占められたほか、クッキーやケーキ類の菓子製品(167品目)を合わせ、全体の9割がパン・菓子だった。

加工食品でも、即席めん製品などで小麦価格の高騰による値上げが目立った。

小麦食品の値下げ 24年以降か

一部の食品では、既に小麦価格の下落で値下げが実施されたケースもあり、「値下げ」の動きが今後広がる可能性もある。

ただ、足元では物流費やプラ製包装資材などでコスト増が続いているほか、パンや菓子製品では砂糖など副材料の高騰が続いている。

また、高止まりしている電気・ガス代の動向、1ドル=140円台で推移する円安水準の長期化も加わり、原材料価格の下落を理由とした値下げは僅かにとどまっている。

食品メーカー各社では小麦価格下落による製品価格への反映について順次検討するとみられるものの、値下げの実現は早くとも24年以降になるとみられる。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

最新ニュース記事

  1. グーグル、「Geminiライブチャット」を全Androidユーザーに無料で提供

  2. OpenAI、じっくり考える賢い新AIモデル「o1」 推論タスクを新たなレベルに

  3. 「ハワイアンズ」米投資ファンドが140億円で買収へ リニューアルの可能性は?【ひるおび】

  4. オープンAI、推論AI「ストロベリー」を2週間以内に発表=報道

  5. 『iPhone 16』シリーズは何が進化した? Apple歴40年の専門家が変更点&注目ポイントを徹底解説

  6. 東芝、二つのAIを協調させることで曖昧な質問にも適切に回答できる対話エージェントを開発

  7. 全国でも珍しい「新たな就労支援の形」に注目!携帯電話サービス会社と警備会社が手を組む

  8. メルカリが新機能「AI出品サポート」開始… 生成AIが商品情報や販売価格を提案し自動入力

  9. ボールペンが最も使われるシーンは「付箋にメモをする時」?「サッと書き」に特化したボールペンが登場

  10. キオクシアHD、10月にも上場

365AIニュースセンター最新記事

  1. 入学できないことも?「フリースクール入学拒否問題」の現実とその対処法

  2. フリースクール中学校・通信制高校生の卒業後の進路:進学以外の就職という選択肢

  3. 中学生の不登校、30万人突破 – 教育現場の危機と新たな希望

  4. 【専門家が伝える】不登校のお子様を持つ親御様の「心の荷」を軽くする5つのヒント

  5. 不登校脱出への道?フリースクールの魅力と注意点-親子で考える新たな一歩-

  6. Amazonが「プライムデー夏祭り」を六本木で開催!

  7. 甘いとうもろこしとフライドチキンの絶妙コンビ。夏限定!「もろこしチーズバーガー」新登場

  8. 「ミラン・クンデラ」文学の巨匠、その遺産と新たな再発見。集英社文庫が4タイトルを電子書籍化