Cognition社は現地時間12月10日、AIアシスタント「Devin」の一般提供を開始した。月額500ドル(約7万5000円)で利用でき、ユーザー数に制限はない。Slack統合、IDE拡張機能、APIへのアクセスに加え、オンボーディングとサポートも含まれる。公式サイト「app.devin.ai」から利用を開始できる。
Devinの活躍が期待される場面
Devinはソフトウェア開発において多用途に活用できる。
- フロントエンドの小さなバグ修正や複雑なケース対応
- バックログタスクに対する初期プルリクエストの作成
- コードのリファクタリングやアップグレード
DevinはSlackで簡単に呼び出すことが可能で、タスクを割り当てれば対応を自動化できる。また、VSCodeやサポートする専用の拡張機能を使えば、コードのレビューや編集も効率化できる。
Devinを最大限活用するには、以下の方法が推奨される。
- 自分で実行可能なタスクを具体的に指示する
- 大きなタスクは約3時間以内に分割する
- 要件やテスト方法を事前に詳細に伝える
- 提案された「ナレッジ」を適宜承認し、手動で追加も行う
これにより、Devinは人間エンジニアの作業を補完し、スピードと精度の向上を実現する。GitHubとの連携機能では、プルリクエストの作成やレビューも簡単に行えるようになる。
オープンソースプロジェクトでの成功事例
- Anthropic MCP:ブラウザで仕様を確認し、バグの原因を特定。変更案をテスト込みで提示。
- Zod:新機能の実装に成功。テストコードも作成し、開発効率を向上させた。
- Google Go-GitHubライブラリ:エラー時のレスポンスオブジェクト伝播問題を解決。
- Llama Index:プロトコル実装ミスの修正と単体テストの作成を実施。
- nanoGPT:一行のコード修正においてもテストを通じて信頼性を向上。
Cognition社は、AIアシスタントとしてのDevinが、エンジニアリングチームの日常業務を根本的に変革することを期待している。
https://www.cognition.ai/blog/devin-generally-available