従業員の健康促進を目的としたイベント「MARUNOUCHI WELLNESS BUILD UP PHYSICAL PERFORMANCE DOCK 2024」が25日に開催された。
本イベントは、丸ビルと新丸ビルの従業員約100人による体力測定の対抗戦で、種目は20mスプリント、プロアジリティラン、垂直跳び&ヤードスティック、リアクションテスト、そして持久走。チームそれぞれの男性と女性の平均値を記録し、最終的に得点の足し上げでチームの勝敗が決定した。
企画運営はパーソナルトレーニングに知見のある株式会社デポルターレ・テクノロジーズが担当。健康法人プログラム「habit5%」の一環として実施された。
「habit5%」は、デポルターレ・テクノロジーズのグループ会社である株式会社ポジティブが運営するパーソナルトレーニングジム「デポルターレクラブ」による個人向けの健康プログラムを法人向けに最適化したもの。導入に際しては専門家と話し合い、さらにプログラムは企業ごとにカスタマイズされ提供されている。
株式会社ポジティブの取締役副社長兼株式会社デポルターレ・テクノロジーズ・COOの長谷川英男氏によれば、アプローチを行っても運動が習慣化する可能性のある割合は5%ほどとのことで「人の習慣化は基本的に66日、約2ヶ月かかると言われています。しかし、我々の場合は個人のトレーニングと法人のトレーニングを分けて考えています。組織では2ヶ月間のルールを適用するのは難しいので、1週間に1回はメールだとかメッセージなどでリマインドを行うといった工夫が必要です。しかし集団心理が働くこのようなイベントは、1回だけでもやったら爽快感や達成感を味わっていただけます」とコメントした。
プログラム終了後に、閉会式と結果発表が行われた。長谷川氏は「今回のプログラムのテーマは下半身の筋力と持久力の強化です。特に年齢を重ねると、男女ともに下半身の筋力が相当下がっていきます」と切り出し、続けて「例えば2024年の論文では、若い人でも筋力が弱い人の方が健康な人に比べて2.68倍から4.63倍の確率で鬱になりやすいようなデータも出ています。また、日本では災害が起きて突発的に逃げなければならない可能性も非常に高くなり、フィジカルトレーニングでデータを把握しておくことは非常に重要です。しっかりと想定していた結果をもとにトレーニングに反映してほしいなと思います」と従業員の健康に対するフィードバックを行った。
株式会社デポルターレ・テクノロジーズは、会社の従業員が日常生活で「なんとなく不調」と感じた経験はあるかというアンケートを行ったところ、なんと80%が該当したと発表。日々のコンディションが悪いことでかかるコストの内訳は、完全に体調を崩す前の状態が77.9%となっている。ここに投資することで、結果的に発生する不要なコストを削減することが可能だ。「habit5%」を取り入れ、従業員の健康促進を図ってみてはいかがだろうか。