スマートブックス株式会社は、AI技術を活用したオーディオブックサービス「Smartbooks(スマートブックス)」のベータ版を2024年12月23日にAppStoreでリリースした。新作ビジネス書を従来より約2ヵ月早く(最短3日)オーディオブックとして提供するサービスだ。
AIナレーターがもたらす手軽な読書体験
Smartbooksの最大の魅力は、独自開発されたAIナレーターの音声技術。従来の人間ナレーターを用いた制作プロセスを簡略化することで、オーディオブックを紙の書籍とほぼ同価格で提供。さらに、最大4.6倍速から最小0.33倍速まで対応し、忙しいビジネスパーソンに最適な「聴きやすい音声」を実現する。平坦な音声で情報吸収に集中できる点が、ユーザーから高く評価されているようだ。
積読解消へのアプローチ
「積読(つんどく)」と呼ばれる未読書籍に関する課題解決を目的としたサービスとしても注目が集まっている。本サービスは、1日30分のリスニングを5日間継続するだけで1冊を読破できる仕組み。通勤時間やスキマ時間を有効活用できるため、学習意欲の高い社会人層に響くサービスといえる。
人気著者の新刊をいち早く提供
リリースと同時に、以下の4冊のビジネス書がSmartbooksで公開された。特に、紙版よりも早く音声化された新刊2冊は注目度が高い。
- 「40歳の壁」を越える人生戦略(尾石晴、ディスカヴァー・トウェンティーワン)
- 本物の気づかい(井上祐之、ディスカヴァー・トウェンティーワン)
- こうやって頭のなかを言語化する。(荒木俊哉、PHP研究所)
- 新しい現場力(遠藤功、東洋経済新報社)
スマートブックスは、ユーザーからの意見をプロダクト開発に活かすことを強調している。今回のベータ版リリースも、その一環である。関心を持った読者は、AppStoreからアプリをダウンロードし、新たな読書体験に参加することができる。
オーディオブック市場の急成長に対応し、Smartbooksは「いつでも、どこでも、誰でも学べる」社会の実現を目指している。現代の忙しい読者に新しい価値を提供するこのサービスが、どのような変革をもたらすのか期待が高まる。