三菱商事株式会社と吉本興業ホールディングス株式会社は11月5日、生活者の健康課題解決やお笑いコンテンツの海外展開、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用したコンテンツ制作を軸に、事業共創を進めるための業務提携契約を締結した。
笑い×ヘルスケアの可能性を追求
急速に進行する超高齢社会において、認知症や脳の老化予防、心の健康を促進するウェルビーイング等の社会課題に対し、吉本興業と三菱商事は「笑い」が持つストレス軽減効果や認知症予防効果に注目。
三菱商事はDXの技術と知見を活用し、健康データの収集・モニタリングからデジタル技術を駆使したコンテンツ制作に至るまで、お笑いとデジタルが融合した新たな価値の提供を構想している。両社はこの分野におけるサービスの実用化に向け、コンテンツ制作やサービス開発を共同で進めるとのことだ。
さらに、吉本興業が保有するお笑いコンテンツを海外市場に展開することも視野に入れている。三菱商事の国際的なネットワークと吉本の魅力あるコンテンツを融合し、日本の無形資産としてお笑いを世界に発信する計画。将来、日本発の笑い文化が海外でも親しまれる可能性も高まるとのこと。
地域活性化に向けた取り組みも計画しており、吉本興業が運営する劇場やイベントと、三菱商事がもつ人材ネットワークおよび流通網を活用し、地域経済の活性化に貢献する。地元コミュニティとの協力による地域資源の活用や、ユニークなコラボレーショングッズの販売も視野に入れている。
具体的な取り組みとしては、笑いによる健康課題の解決を基軸とした新規サービスの提供、デジタル技術を活用した新規コンテンツの共同制作・配信、お笑いコンテンツの海外展開、地域活性化の支援、そして各種グッズの製造・販売など。