携帯電話サービス「誰でもスマホ」を提供する株式会社アーラリンクと、警備会社の株式会社MKRが協力し、就職説明会を開催した。
通信困窮者と呼ばれる人々の自立支援を目的としたこの取り組みは、8月21日と24日、東京都豊島区池袋の「誰でもスマホ」池袋本店イベントスペースで行われた。説明会にきて面接を受けた参加者4名全員がその場で採用され、警備員としての新たな一歩を踏み出した。
携帯電話サービス会社が就労のサポートをするのは全国でも珍しい。
携帯電話サービス会社「誰でもスマホ」が目指す自立支援
「誰でもスマホ」は、携帯電話未所持が原因で日常生活に支障をきたす人々を支援するサービス。多くの利用者が就職活動を目的にスマートフォンを契約している。アーラリンク代表取締役の高橋翼氏は、「携帯電話がないことで起きる悪循環を断ち切り、利用者の方が自立した生活を送れるよう提供してきた」と語る。
8月に行われた説明会は、警備業界での人材確保にも貢献。
高橋氏は「人材確保が難しい警備業においてMKRさまへ少しでも貢献できたことを喜ばしく感じる」と述べた。
警備業界が描く新たな可能性
株式会社MKRの人事就労課の宇野佳広氏は、「アーラリンクの活動に感銘を受け、私たちは『働く場所を提供することで役に立てるのではないか』という思いから今回のイベント開催に至った」と説明。
今後は関東に留まらず、様々な地域でこの取り組みを展開する意向だ。
両社は、今回の成功を足がかりに、より多くの人々に「当たり前」を届けることを目指している。携帯電話サービスと警備業界の異色の組み合わせが、新たな就労支援の形を生み出した形。今後の展開に注目が集まる。