慶應義塾大学研究チーム、新抗アレルギー剤開発へ一歩!有機化学的手法を発表

慶應義塾大学の研究チームが、新たな有機化学的手法を開発し、効率的な糖鎖の合成を可能にしたことが発表されました。これは、新たな抗アレルギー剤の開発に対する期待を高めるものであり、その成果は、2023年7月2日にドイツ化学会誌「Angewandte Chemie International Edition」のオンライン版で公開され、表紙にも採択されました。

この研究は、稲葉和樹(博士課程3年)、内藤優奈(修士課程2年)、立花実奈(修士課程1年)、戸嶋一敦教授、高橋大介准教授らから成るチームによって行われました。チームは、単糖が鎖状に連結した分子である「糖鎖」の中でも、五員環糖の一つであるβ-アラビノフラノシドに着目。芳香族ボロン酸を用いることで、完全な立体選択性および高い位置選択性で、効率的な配糖化が行える有機化学的新手法の開発に成功しました。

この新手法の利用により、毒性をもたない単一な構造をもつ五員環糖鎖の効率的な合成が可能となります。これにより、新たな抗アレルギー剤の開発が期待されています。新手法の開発は、有機化学の分野における大きな進歩を示すものであり、今後の医療分野への応用が待たれます。

関連記事

最新ニュース記事

  1. 労働環境を一新、DXでつなぐ信頼の輪! 三共電機・二代目社長のDX改革

  2. いつまでも美味しく食べる幸せを支える! 宮城県にある歯科クリニックの取り組み

  3. 『ものづくりワールド【大阪】2024』に出展された、半導体ひずみセンサ「STREAL(ストリアル)」を取材

  4. クラウドでの内視鏡映像処理が現実に、NTTとオリンパスが低遅延技術を実証

  5. 【コラム】大企業でもおこるステルスマーケティング問題を考える!

  6. 勝手に学習されるトラブル?SNS「X」の新しい規約と、AIによる投稿の利用

  7. マイクロソフト、東京にAI研究拠点を新設

  8. ランサーズ、生成AI支援サービスを発表。実証された成果を基に、企業の生産性向上を後押し

  9. AIアシスタント「Gemini」iPhone専用アプリ登場!GeminiがiPhoneで利用可能に

  10. UUUMの買収から見えるエンターテインメント業界の転換点

365AIニュースセンター最新記事

  1. 不登校からの復学へ!お子様の心を動かす7つのきっかけ

  2. 入学できないことも?「フリースクール入学拒否問題」の現実とその対処法

  3. フリースクール中学校・通信制高校生の卒業後の進路:進学以外の就職という選択肢

  4. 中学生の不登校、30万人突破 – 教育現場の危機と新たな希望

  5. 【専門家が伝える】不登校のお子様を持つ親御様の「心の荷」を軽くする5つのヒント

  6. 不登校脱出への道?フリースクールの魅力と注意点-親子で考える新たな一歩-

  7. Amazonが「プライムデー夏祭り」を六本木で開催!

  8. 甘いとうもろこしとフライドチキンの絶妙コンビ。夏限定!「もろこしチーズバーガー」新登場