「プール熱」の流行続く今年の冬 その傾向と対策とは… クリニック院長に聞いた

東京都は16日、都内の感染症について、今月12日までの1週間の1医療機関あたりの感染者数を公表。

子どもを中心に感染する「咽頭結膜熱」いわゆるプール熱が、3.48人で前の週の1.27倍に増加し、引き続き警報の基準を超えている。

BIZNEWS365は、東京むさしのクリニック院長で内科医の橋本将吉氏から、今年の傾向と対策について、詳しく聞いた。

激烈な喉の痛み

橋本院長によると、プール熱の原因ウイルスであるアデノウイルスに感染すると、高熱が続き、激烈な喉の腫れや痛み、目ヤニや目の充血が見られるという。

よく見られる症状は咽頭炎で、結膜炎も加われば、咽頭結膜熱と呼ばれる。

なお、プールで感染することが多いため、プール熱と呼ばれるが、プールに入らなくても感染する。

流行時期がずれた

なぜ、今年は冬に流行しているのかについて、橋本院長は「元々アデノウイルスは、感染力が非常に強いウイルス。6月頃から徐々に流行し始め、7~8月にピークを迎えるのが通常だった」。

「しかし、新型コロナウイルスの流行に伴い、手洗いやマスクなどの感染対策が行われるようになり、流行時期がずれたものと推測される」と話す。

なお、アデノウイルスは口内や鼻の粘膜、さらに眼の結膜から感染。

また、アデノウイルスは特効薬がないため、対症療法になる。

そのため、予防が重要となってくる。

睡眠時間の確保

橋本院長は、まず手洗いとうがいの徹底を強調。

うがい薬については「うがい薬を使うことにより、感染リスクの低下や症状の軽減につながることはない。水道水で十分」と橋本院長。

さらに「感染者との接触はなるべく避けること。タオルも別に使うようにしないと感染する」と話す。

最後に「正しい情報を得ることが予防の第一歩。睡眠時間をしっかりと確保し、免疫力を下げないようにすることも大事」とアドバイス。

関連記事

最新ニュース記事

  1. テレワークから出社回帰を巡る現実と課題

  2. 生成AIを就活に活用!高精度マッチングへと導く「ABABA」×「REALME」

  3. MCPが開く新時代 AI業界の統一規格が変える未来

  4. アマゾンのAI戦略と雇用の未来 経営陣の「宣言」が意味するもの

  5. Adobe Fireflyがモバイル対応を強化 AIモデルの拡充でマルチメディア制作に変化

  6. note、AI学習データ提供で新収益モデル始動 8月から規約改定へ

  7. SBI証券、株式・為替情報の「ショート動画」配信を開始 1分で最新動向を把握

  8. 月額1,980円で生成AIを業務に導入 SUPERNOVAが法人向けサービス開始

  9. 一風堂の“神対応”に称賛続々、抱っこチェンジとアトラーが生み出す新しい外食文化

  10. ビズコミュニケーションズ 広報・PR領域に特化した生成AIチーム発足

365AIニュースセンター最新記事

  1. 不登校からの復学へ!お子様の心を動かす7つのきっかけ

  2. 入学できないことも?「フリースクール入学拒否問題」の現実とその対処法

  3. フリースクール中学校・通信制高校生の卒業後の進路:進学以外の就職という選択肢

  4. 中学生の不登校、30万人突破 – 教育現場の危機と新たな希望

  5. 【専門家が伝える】不登校のお子様を持つ親御様の「心の荷」を軽くする5つのヒント

  6. 不登校脱出への道?フリースクールの魅力と注意点-親子で考える新たな一歩-

  7. Amazonが「プライムデー夏祭り」を六本木で開催!

  8. 甘いとうもろこしとフライドチキンの絶妙コンビ。夏限定!「もろこしチーズバーガー」新登場