窓ガラスを活用した新型基地局、NECとAGCが実証実験 景観と持続可能性を両立

NEC(日本電気株式会社)とAGC株式会社は、建材一体型太陽光発電ガラス(BIPV)と透明なガラスアンテナを用いた「景観配慮型サステナブル基地局」の実証実験をNEC玉川事業場内で実施した。


両社が開発した基地局は、建物窓の内側にBIPVとガラスアンテナを設置し、室内の無線機(RU)を介して屋外通信エリアを形成する仕組み。従来の基地局と異なり、外部からの視認性を抑え、景観への配慮が可能となる。また、BIPVが太陽光エネルギーを発電するため、モバイルキャリアのカーボンニュートラルの推進にも貢献する。

本実証では、以下の成果が得られた。

・BIPVで発電した電力を用いた5G基地局の起動と持続稼働の確認。
・通信性能の評価において、安定したスループットとカバレッジを実証。
・特定エリア内の電波伝搬特性を可視化したヒートマップの作成。
基地局システムの消費電力の約30%を再生可能エネルギーで補うことが可能であると判明した。

基地局は、ビル間や建物下の電波が届きにくい不感地帯の解消にも有効。これまで屋上設置に依存していた基地局の役割を補完し、窓を活用する新しい設置方法が提案された。

また、今後はペロブスカイト太陽電池など次世代の発電技術を導入し、設置性の向上とエネルギー効率のさらなる改善を目指す予定。

関連記事

最新ニュース記事

  1. 医療×テクノロジーで何が変わる?中外製薬が示す次世代ヘルスケア戦略

  2. 本音を言うと評価に響く…上司に相談できない20代の”キャリア迷子”事情

  3. 「検討せずに購入」急増中!?8700人調査で見えた買い物の新常識

  4. AIに”人格”を与えると何が起きる? 博報堂「Branded AI Agent」

  5. 都内中小企業の脱炭素経営を東京都が支援!「あつまれみんなのHTTアクション」ブースが登場

  6. Anthropic、最高峰AIモデル「Opus 4.5」発表

  7. ブラックフライデー本番!六本木で無料の巨大クリスマス市、QRで即購入も

  8. サブスク型ビジネスが先行、コミュニティマーケティング認知7割超え

  9. 4人に1人が評価に不満!バックオフィス業務のブラックボックス化が深刻

  10. Google、最高性能AI「Gemini 3」発表

365AIニュースセンター最新記事

  1. 不登校からの復学へ!お子様の心を動かす7つのきっかけ

  2. 入学できないことも?「フリースクール入学拒否問題」の現実とその対処法

  3. フリースクール中学校・通信制高校生の卒業後の進路:進学以外の就職という選択肢

  4. 中学生の不登校、30万人突破 – 教育現場の危機と新たな希望

  5. 【専門家が伝える】不登校のお子様を持つ親御様の「心の荷」を軽くする5つのヒント

  6. 不登校脱出への道?フリースクールの魅力と注意点-親子で考える新たな一歩-

  7. Amazonが「プライムデー夏祭り」を六本木で開催!

  8. 甘いとうもろこしとフライドチキンの絶妙コンビ。夏限定!「もろこしチーズバーガー」新登場