株式会社KADOKAWAは、2024年6月19日(水)に新刊書籍『歴史・経済・文化の論点がわかる お金の日本史 完全版 和同開珎からバブル経済まで』を発売する。本書の著者は、大ベストセラー『逆説の日本史』シリーズで知られる井沢元彦氏である。
お金の歴史を学ぶ意義
本書は、日本の通貨史を通して経済の流れを理解するための一冊である。和同開珎発行から始まり、バブル経済までの歴史を幅広くカバーしている。和同開珎は、日本の「独立宣言」ともいえる重要な発行であり、そこから日本の貨幣制度は発展してきた。さらに、20年ぶりに新紙幣が発行される2024年7月3日を前に、お金の歴史を振り返ることは、現代の経済を理解する上でも重要である。
魅力的なトピックの数々
本書には、日本銀行(中央銀行)と国立銀行、政府紙幣と銀行券の違いなど、普段は見過ごされがちな経済の基礎知識が詳しく解説されている。また、日本最初の肖像紙幣に登場する「その顔」とは誰なのか、といった興味深い話題も盛り込まれている。
特に注目されるのは、新一万円札の顔である渋沢栄一の紹介である。渋沢栄一は「倫理なき資本主義」を避けるために、道徳と経済の両立を図った人物であり、その思想は現代の経済活動にも通じるものがある。
著者の井沢元彦氏とは
井沢元彦氏は、1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社し、報道局在職中に『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞した。その後、作家として独自の歴史観から多くの作品を発表し、幅広い読者に支持されている。
書籍情報
- 書名:歴史・経済・文化の論点がわかる お金の日本史 完全版 和同開珎からバブル経済まで
- 著者:井沢元彦
- 発行:株式会社KADOKAWA
- 発売日:2024年6月19日(水)
- 定価:2,200円(本体2,000円+税)
- 体裁:四六版(ソフトカバー)/492頁
- ISBN:9784048113021
本書は、2020年11月に発行された『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』および2021年10月に発行された『お金の日本史 近現代編』を合本化し、一部加除修正のうえ新たにタイトルをつけて刊行される。
お金の日本史に新たな光を当てる一冊
『歴史・経済・文化の論点がわかる お金の日本史 完全版 和同開珎からバブル経済まで』は、経済史に興味を持つすべての人にとって必読の書である。経済の歴史を知ることは、現在の経済状況を理解する手助けとなり、未来を見据える上での重要な指針となる。本書を通じて、日本の経済史を深く理解し、その知識を日々の生活や学びに活かしてほしい。
発売日は2024年6月19日(水)であり、電子書籍も同日に配信される。興味を持った方は、ぜひ手に取ってその内容を確かめてほしい。
文 須賀アツシ 協力ライター