株式会社ディー・エヌ・エーの子会社DeNA AI Linkは7月2日、米Cognition AIとの戦略的パートナーシップ締結を発表した。AIソフトウェアエンジニア「Devin」の日本展開支援を担当し、開発現場の生産性革命を目指すとしている。

「Devin」は従来のコーディング支援ツールとは一線を画す自律型AIエンジニア。要件定義から設計、コーディング、テスト、デプロイまでの開発プロセス全体を統合実行し、Slackなどでチームの一員として作業を行う点が特徴。複数の「Devin」を同時稼働させることで、大規模開発にも柔軟に対応できる。
DeNAグループでは2025年2月から先行導入を開始し、業務効率が倍以上向上した事例が多数報告されている。エンジニアリングマネージャーは「1日数分の指示出しで自律的にプロダクトのモックが高速完成し、マネジメントと並行してモノづくりに取り組めるようになった」とコメント。企画職からは「イメージ画像1枚から48時間でプロトタイプが完成し、開発サイクルの常識が変わった」との声が上がる。

DeNA AI Link代表取締役の住吉政一郎氏は「私自身『Devin』の大きなインパクトを身をもって体験し、革新的なポテンシャルを確信している。今回の導入は日本の業務効率化における大きな転換点となり、AI技術普及の起爆剤になると考えている」と述べた。
Cognition AI CEOのScott Wu氏は「日本におけるAIのソートリーダーであるDeNAと共に日本市場に進出できることを大変嬉しく思う。DeNAのAI活用ノウハウと強固なエンジニアリングインフラを組み合わせることで、日本社会の生産性を飛躍的に向上させることができると確信している」とコメントしている。