厳選したブリーダーを紹介しているfumi fumi合同会社 から、ブリーダーが里親に直接譲渡を行う「ペットの最後のおうち」のWebサイトがリリースされた。
当サイトでは、ブリーダーが所有している生まれつき病気を持つ犬や後天的に感染症を発症した猫などを掲載し、その情報を通じて里親候補者が見学を申し込むことができる。
リリースの背景
ペットの販売には、健康な状態での販売が要求される。
しかし、ハンデを抱えている犬猫は一定数存在し、犬の中には発達障害の兆候が見られる場合もあるが、これまで病気や障害がある犬猫たちをブリーダーが直接引き渡すための環境は整備されていなかった。
通常の流れでは、ブリーダーの元で一定期間育てられた後、ブリーダーが動物愛護団体に依頼するか、ペットオークションで動物愛護団体が購入または引き取り、その後里親家族に譲渡されるのが一般的である。
この譲渡方法のメリットは、動物愛護団体が行う、年収や家族環境などの審査を経て引き渡すことができる点だが、一方で、里親家族にとっては、ブリーダーの飼育環境や病気の原因が不明瞭なまま譲渡されることがあった。
同様に、ブリーダーも里親家族の情報を動物愛護団体から受け取ることができず、手放した犬猫と再会することはない。
これらの背景から、「ペットの最後のおうち」では、ブリーダーと里親家族との直接的なコミュニケーション手段を提供することとなった。
このリリースによって、ペット業界の透明性を向上させることを目指している。
利用方法
1.「ペットの最後のおうち」のサイトから気になる犬・猫に申込
2.メールや電話などでブリーダーと相談
3.ブリーダーの犬舎・猫舎で見学
4.トライアル開始/譲渡費用支払い
5.トライアル終了 正式譲渡へ
譲渡する犬猫にかかった治療費用の一部を里親家族が負担する。
ハンデを抱えた犬猫は、ブリーダーが手をかけた結果、人懐っこい傾向があるのが特徴だ。