帝国データバンクによる最新の分析によると、2024年6月には614品目の食品が値上げされる見込みであり、「円安値上げ」が全品目の3割に拡大している。特に加工食品の値上げが目立ち、329品目が価格上昇の対象となっています。
前年同月に比べて、値上げ品目は3161品目・83.7%減少し、6カ月連続で前年同月を下回る傾向が続いている。値上げ率は平均16%であり、前月の31%から大幅に低下しています。2024年通年の値上げ品目数は既に8269品目に達しており、平均値上げ率は17%となっています。
円安の影響が広がる中で、特に海苔製品の一斉値上げが注目されます。また、原材料高の影響を受けたチョコレート製品やオレンジ果汁を使用したジュースなども価格上昇が見られました。国産食材では海苔製品が不作により価格を引き上げた例が確認されています。
今後の見通しとしては、円安による値上げが年後半にかけてさらに拡大する可能性があります。異常気象による原材料の不作や凶作が価格高騰を引き起こし、食品メーカーは価格変動リスクを織り込んだ値上げを余儀なくされています。
2024年後半の値上げは、消費者の値下げ圧力とコストアップの板挟みの中で続くと予想されており、月平均1千品目前後、年間で最大1.5万品目の値上げペースが続く見込みです。円安がさらに進行する場合、予想を上回る値上げが発生する可能性も指摘されています。
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