北海道札幌市の株式会社COCが、新しいスナック菓子ブランド「RAMEN CLUB」を立ち上げた。1年6ヶ月の開発期間を経て誕生した新商品は、口の中でスープが広がる進化系ラーメンスナック。「東京醤油ラーメンスナック」と「札幌味噌ラーメンスナック」の2種類を展開する。
新しい製法で生まれた進化系ラーメンスナック
「RAMEN CLUB」の最大の特徴は、日本初のメルトスープ製法。スナックを食べるときの体温でスープが口の中に広がる仕組みだそうだ。同社が洋菓子作りで培った温度管理の技術を応用したもので、これまでのスナック菓子製造における常識にとらわれない製法。また、ラーメンの本質である麺にも徹底的にこだわっており、自家製麺を三度揚げして、ガリっとした食感を生み出している。ラーメンの具材やスープとの相性が良いスナック菓子となっているようだ
さらに、ラーメンの具材には、真空フライ製法という技術が用いられている。素材の水分を低温でフライにすることができ、具材の食感と風味が損なわれることなく楽しめる。東京醤油ラーメンスナックにはチャーシューやメンマ、札幌味噌ラーメンスナックにはもやしやとうもろこしなど、ラーメンらしさを引き立てる具材が揃っている。
スナック菓子市場に与える影響
ラーメンという広く認知され、親しまれている食品をスナックとして再定義する試みは、消費者に新たな食体験を提供するだけでなく、他の食品業界にも影響を与えるかもしれない。
実際に、北海道の新千歳空港や大丸札幌店で行われたテスト販売では、約14万袋が1ヶ月で売り切れるなど、すでに大きな反響を呼んでいるそうだ。この成功を受け、同社は今後、東京駅に直営店舗をオープンし、さらなる展開を目指している。
株式会社COCの代表取締役である長沼真太郎氏は、過去に「ベイクチーズタルト」や「プレスバターサンド」を手掛けた実績を持つが、今回のスナック菓子は初となる挑戦。「日本各地で進化してきたラーメンを、さらに美味しく、価値あるものにしたい」という思いで開発に臨んだと語っている。
今後、「RAMEN CLUB」を東京から全国へと広める計画もあるようで、ラーメンスナックという新たなカテゴリを確立することを目指しているようだ。