7月29日、〜コメの価格高騰を背景に注目が集まる“玄米”の市場動向を発表〜と題した、一般社団法人・高機能玄米協会による記者発表会が開催された。協会の市場調査や消費実態をまとめた「玄米食白書2025」は、コロナ禍以来6年ぶりの発行となる。
2024年度の健康米市場は、前年度と比べ17.4%の伸びを記録。米価格の高騰などを背景に、玄米や雑穀といった健康米への関心は年々高まっている。特に、日々の食事がパフォーマンスに直結するアスリートたちからの支持は厚い。しかし、玄米の栄養価やダイエット効果が注目されている一方で、一般的な認知度はいまだ低いとのこと。

そこで、協会が推進するのは玄米「金のいぶき」である。「金のいぶき」は、通常の玄米に比べて胚芽が約3倍と大きく、食物繊維やビタミンB1、GABAなどを豊富に含んでいるのが特長だ。白米と同様に炊飯器で炊ける手軽さもあり、日常生活に無理なく取り入れられる。

アスリートも絶賛する「金のいぶき」
発表会では、H.C.栃木日光アイスバックスの福藤豊氏を迎え「アスリートと玄米食について」というテーマで、トークセッションが実施された。

海外でのプレー経験も豊富な福藤氏だが、食で困ったことはほぼないという。「海外遠征では、逆に現地の食事を食べたいぐらいなので困ったことはないんです。やっぱり食べられないとコンディションを落としてしまうので、自分は恵まれていると思いますね」と語った。
また、玄米を4年前から取り入れている福藤氏は「金のいぶき」を食べて「こんなに美味しい玄米があるのかと思いました。玄米はどうしても好き嫌いがあると思うんですが、金のいぶきを食べられないなら玄米は無理なんじゃないですか」と感嘆する。

さらに、アスリートとしての視点から「玄米は完全栄養食なので、手軽に白米より栄養のある玄米を食べられるのはいいことだと思っています」と玄米の利点を評価する。
アイスホッケーは、1試合で約2,500キロカロリーを消費するスポーツだ。試合後のリカバリー食としての玄米について「白米はついつい食べ過ぎてしまいますが、玄米はよく噛んで食べないといけないので、翌日は玄米の方が体が軽いですね」とコメント。
試食会では玄米を美味しくアレンジ
さらに会場では、管理栄養士・葛西佳奈氏が「金のいぶき」を活用したアレンジレシピを紹介し、来場者による試食も行われた。

玄米のぷちぷち、もちもちとした食感を活かした玄米ごはんは、おにぎりにしても最適。焼きさばと薬味を混ぜ込んだまぜごはんや、だしをかけてさっぱりと楽しめるだしかけごはん、韓国の巻き寿司・キンパも登場する。白米と遜色ない美味しさで、玄米が苦手という人にも取り入れやすいアレンジが光った。
さらに、玄米マカロニ入り冷たいチキンスープは、小麦製マカロニよりも歯ごたえがあり、香ばしい玄米の風味がスープとの相性抜群。栄養と満足感を同時に満たす一品だった。

栄養価や美容にも効果のある玄米は、食べにくさや調理のしにくさがネックだった。しかし「金のいぶき」は、白米と遜色ない味わいと、調理のしやすさを実現する。健康と美味しさ、そして手軽さを兼ね備えた次世代の主食として「金のいぶき」を取り入れてみてはいかがだろうか。