ドーナッツロボティクスが開発する見守りロボット「cinnamon(シナモン)」と、マザーラボが開発するスマートトラッカー「MOTHER Bracelet®」︎が連携し、AIが高齢者と会話できることを目指す。
事業提携の背景
見守りロボット「cinnamon」は、2016年、ドーナッツロボッティクス創業者が、離れて暮らす80歳を越える母親の為に、開発をスタート。
この度、マザーラボが開発した充電不要のスマートトラッカー「MOTHER Bracelet®」︎」(以下「MOTHER」)が取得したバイタルデータを、高齢者向けにチューニングしたChat GPTと連携させることで、異常を検知した際の本人に対する声がけやバイタルデータに応じた会話を可能とする。
高齢者の緊急事態の早期発見へ
昨今、一人暮らしの高齢者の増加は社会問題化しており、高齢者の見守りに対する必要性が高まっている。
これまで見守りロボットが普及しなかった一因は、AIの自然会話に限界があった点だった。
ドーナッツ ロボティクスは、複数のChat GPT会話システムを開発し、高齢者にストレスのない会話を実現。
遠方の家族へ通知を送信
「MOTHER」が計測したバイタルデータの異常を元に見守りロボットが利用者へ問いかけを行い、応答がない場合は離れて暮らす家族にSMSで通知を送信。
家族は「cinnamon」に搭載されているカメラにより、遠方でも状況を確認することが可能になる未来の実現を目指す。
また、「MOTHER」の「転倒検知機能」で高齢者の転倒を検知した場合、即通報できるよう開発も進めていく。
バイタルデータと連動したChat GPT会話ロボットの実現により、現在の社会問題である一人暮らしの高齢者の見守り問題を解決することが期待される。