Notion Labs Japan合同会社が、メールアプリ「Notionメール」の日本語版提供を開始した。従来の受信トレイの概念を一新し、ユーザーの業務やワークフローに最適化されたメールアプリとして、日本語版をはじめ韓国語、フランス語など18を超える言語に対応する。同時に、「Notion」をインターネット接続なしで使える「オフラインモード」の正式リリースも発表された。

Notionメールは、2024年10月にプレビュー版を発表し、2025年4月に英語版での一般提供を開始していた。AIを活用した受信トレイの重要度分類・ラベル付け機能や文章の提案機能により、効率的なメール作成をサポートする点が特徴。カレンダーとのシームレスな連携により会議のスケジューリングが簡単にできるほか、プロジェクトやチームごとにカスタムビューを作成できる柔軟な表示機能も備えている。直感的なコマンドとショートカットを活用したリッチテキスト編集により、メール作成の効率が大幅に向上するという。日本語版の提供開始と同時にiOSアプリも公開され、Android端末でも2025年中に利用可能となる予定だ。

一方、新たに発表されたオフラインモードは、ネットワーク接続が不安定な環境でもアイデアを保存し、ワークフローの継続性を維持するために設計された。モバイルアプリ(iOS/Android)およびデスクトップアプリケーション(MacOS/Windows)を通じてシームレスにコンテンツを作成・編集でき、外部連携やAIによる処理を必要とする一部の高度なブロックを除き、ほとんどの機能がオフラインで利用可能となる。編集内容はデバイスがインターネットに再接続されると自動的に同期される仕組みだ。
Notion Labs Japan合同会社のゼネラルマネージャー アジア太平洋地域担当の西勝清氏は「Notionメールは英語のリリースから多くの日本のユーザーの皆様に活用いただいており、日本語版をお届けできることを大変嬉しく思います」とコメント。さらに「オフラインモードの導入は、ユーザーの皆様からの非常に多くのご要望にお応えする形で実現しました。インターネット環境に関わらず、いつでもどこでも創造性を発揮し、アイデアを逃さない環境を提供していきます」と述べている。
Notionは現在、トヨタ自動車社や三菱重工社、サイバーエージェント社、セプテーニ社といった日本の大手企業への導入が進んでいる。今回の日本語版メールアプリとオフラインモードの提供により、日本市場でのさらなる普及拡大が期待される。