2024年9月24日(火)に、株式会社ABABAは『REALME』(リアルミー)記者発表会を開催した。REALMEとは、「自分と向き合う怖さを前向きな力に変える」ことをコンセプトに開発された、AIによる内定判定サービス。株式会社ABABA代表取締役CEO・中井達也氏は、REALMEと名付けた経緯について「自分のことを知るのは意外と難しいです。自己分析はメタ認知で行われますが、それを他者と比較することによって、より一層自分のことを知ろうという意味合いで名付けました」とコメントした。
ABABAは、就職活動におけるサービス展開を行う企業で、2024年から急速にプラットフォームを拡大。成長率は昨年度の約6倍、2025年3月には売上高5.8億円を見込んでいる。
同社は、最終面接を突破した優秀な就活生のみが企業スカウトを受け取れるプラットフォーム『ABABA』を運用。ABABAに登録している7万人もの就活生から、どの能力に優れた学生が最終面接にたどり着けるのかという能力値を、企業ごとに可視化した。
ABABAは内定率20%を担保しており、これは新卒採用を塗り替えるほど高いような数字だという。業界最大手のサービスの内定率は2.1%となっており、ABABAの実績とは10倍の差がある。
続いて、中井氏によるREALMEのサービス紹介が行われた。REALMEでは、AIと音声認識で30分ほど面談を実施。それをもとに、学生の能力を14項目の能力・10段階のレベルで評価する。
最終面接まで残った学生は、たとえ志望企業に落ちてしまったとしてもあらゆる企業の合格ラインを突破しているといえる。学生の平均能力値を算出することで、効率的な就職活動が可能となった。
さらに、今の自分の能力と志望している企業の最終面接まで進んでる学生の平均能力値と比較することによって、想定の内定判定を出すことができるとのこと。内定判定が低かった学生には、能力値を引き上げるためのコンテンツも多く用意されている。
業界では人材不足が深刻で、特に若者が限られている問題がある。就活生45.4万人に対して採用枠は約80万人ある状態なのが実情だ。そこで企業は早く人材を確保するべく採用活動の早期化が進み、それが人材確保のコスト増加に繋がっている。2019年時点では1人につき約71.5万円分で採用できていたが、翌年には93.6万円と大幅に上昇した。
その一方で、学生が入社先に内定を獲得する時期は大学4年生からの就活の後半に集中している。これは学生の自己理解や業界理解が深まり、内定先が入社に繋がりやすいためである。企業も後半時期に採用活動を集中させた方が、効率よく採用できるという。
REALMEは、内定判定を高めるために他の学生を真似るのではなく、過去の経験を深掘って自己理解を高めるためのコンテンツ。志望企業の内定率を最大化し、効率よく就職活動を行える。就活生と企業双方に大きなメリットがあるREALMEを、ぜひ体験してみてはいかがだろうか。