LINEヤフー株式会社が提供する「ヤフー・データソリューション」が、デスクリサーチツール「DS.INSIGHT」に新たな利用プラン「エントリープラン」を追加する。11月1日より開始されるこの新プランは、月額2万円で検索ビッグデータの分析が可能になる。
中小企業のDX推進を後押し
独立行政法人中小企業基盤整備機構の調査によると、DXの必要性を感じている中小企業は約7割に上る。しかし、実際に取り組んでいる、または検討中の企業は約3割にとどまっている。その主な障壁は、IT人材の不足や予算の確保の難しさだ。
「エントリープラン」は、こうした課題に対応するため開発された。誰でも簡単に、そして低コストで検索ビッグデータを活用・分析できるツールとして期待されている。
新プランの特徴と機能
「エントリープラン」では、検索キーワードから人々の興味関心を分析できる「Basic」機能が利用可能。さらに、生成AIによるデータ読み解きサポート機能の一部も含まれている。
これにより、ユーザーは検索意図や隠れたニーズを調べることができ、市場分析や商品開発に活用できる仕組み。
LINEヤフーは、この新プランを通じてデータ活用の裾野を広げ、より多くの企業がデジタル化の波に乗れるよう支援する方針。
「DS.INSIGHT」の他のプランでは、より高度な分析機能が提供されている。例えば、月額10万円の「スタータープラン」では、検索行動の時系列分析や位置情報の活用が可能だ。
ヤフー・データソリューションは、LINEヤフーの多様なサービスから得られるビッグデータを活用し、企業や自治体の課題解決を支援するサービス。個人を特定する情報は含まれず、統計化されたデータのみを扱う点が特徴。