Googleは8日、詳細な調査を支援するAI機能「Deep Research」を最新モデル「Gemini 2.5 Pro Experimental」に対応させた。月額2,900円のGemini Advanced利用者が対象で、分析力や情報統合力が向上した高精度のリサーチ支援が可能となった。

「Deep Research」は、ユーザーの質問に対し、詳細かつ整理された調査レポートを自動生成するAI機能。従来は「2.0 Flash Thinking Experimental」が用いられていたが、新たに「2.5 Pro Experimental」が導入されたことで、分析的思考、情報の結びつけ、洞察力ある出力が大幅に強化された。
Googleの社内評価によると、新モデルによるレポートは他社AIを使った同様のサービスに比べ、2倍以上の高評価を得ている。ユーザーからも「分析の切れ味が違う」「情報の網羅性が格段に上がった」との声が寄せられており、業務効率や学術調査の現場での活用が進んでいる。
この機能はWeb版のほか、AndroidおよびiOSアプリからも利用可能。さらに、レポート内容を音声形式で聞くことができる「Audio Overviews」も提供されており、移動中でも内容を把握できる利便性がある。現在は英語対応のみとなっている。
利用方法は、Geminiのドロップダウンメニューで「Gemini 2.5 Pro Experimental」を選び、「Deep Research」をタップすることで起動。プロンプト入力後、数分で詳細なリサーチレポートが生成される仕組みとなっている。