デロイト トーマツ ヒューマンリソース株式会社は2026年4月、国内企業1,004人を対象とした調査「AI時代の判断と責任 ― 幹部採用の新基準」を公開した。生成AIを業務で活用している企業の経営層・採用担当者を対象に実施したもので、経営・事業の幹部採用基準の変化を明らかにしている。
調査によると、生成AIは「会議・ミーティングでの意思決定(37.8%)」「リスク・コンプライアンスに関する判断(33.5%)」「経営・事業戦略に関する意思決定(33.1%)」など意思決定の中枢領域にまで浸透していることがわかった。日常業務にとどまらず、経営判断そのものへAI活用が広がっている実態が浮き彫りとなった。

一方、リスク面では「生成AIの提案に対する妥当性判断がつかず、誤情報を利用してしまう(35.2%)」が最多を占め、次いで「生成AI依存による意思決定時の責任所在の不明瞭化(33.8%)」「意思決定のロジックの不透明化(25.6%)」が上位に挙がった。活用が進む一方で、ガバナンス面での懸念が共有されている。
幹部採用基準の変化については、約8割が「生成AI活用スキルは幹部採用に影響を及ぼす」と回答した。大企業では約半数が生成AIの即戦力スキルを求めており、経営・事業の方向性を担う管理職層においても、AIを適切に活用し判断スピードを高める能力が求められる傾向が顕著となっている。
デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ ヒューマンリソース株式会社は、ハイクラス人材の採用支援を通じて日本企業の経営課題解決を支援している。今回の調査はDTHR研究所が実施したもので、AIと人材・採用マネジメントの接点に焦点を当てた実証的な分析となっている。
https://www.deloitte.com/jp/ja/services/consulting/research/decisions-responsibilities-age-ai.html

