OpenAIは2026年5月11日(米国時間)、サイバー防衛に特化した新イニシアチブ「Daybreak」を発表した。AIモデルの知能とエージェント型ツールCodexの拡張性、セキュリティパートナー各社との連携を組み合わせ、ソフトウェアを開発当初からより堅牢に構築することを目指す取り組みである。

Daybreakでは、セキュアなコードレビュー、脅威モデリング、パッチ検証、依存関係リスク分析、マルウェア検出、修正ガイダンスといったセキュリティ機能を日常的な開発プロセスに統合することが可能となる。OpenAIが2026年5月6日に公開したGPT-5.5-Cyberと、2026年3月公開のCodex Securityを組み合わせた構成となっており、利用目的に応じて3モデルを使い分ける設計だ。
Codex Securityはリポジトリから編集可能な脅威モデルを自動構築し、現実的な攻撃経路と影響の大きいコードに焦点を当てて分析を実施する。発見した問題はスコープ制限されたアクセスと人間によるレビューを経てパッチが生成・テストされ、監査証跡として既存のセキュリティシステムに戻される仕組みとなっている。
Daybreakのパートナー企業にはCloudflare、Cisco、CrowdStrike、Palo Alto Networks、Oracle、Zscalerなど主要セキュリティ企業が名を連ねており、脆弱性発見からパッチ適用、監視、エッジ防御に至るセキュリティチェーン全体をカバーする体制を構築している。企業は脆弱性スキャンの依頼フォームからアセスメントを申請できる。
CEOのSam Altman氏は「AIはすでにサイバーセキュリティに優れており、今後さらに向上する。できるだけ多くの企業と協力し、継続的な自社防衛を支援したい」とコメント。OpenAIは今後数週間で業界・政府パートナーと連携し、サイバー対応能力を段階的に高めたモデルの展開を進めていく予定だ。
https://openai.com/daybreak/

