乾燥注意報は、最小湿度50パーセント以下、実効湿度60パーセント以下となることが予想される場合に発表される。
24日も、北海道、西日本、九州の一部で乾燥注意報が出された。
乾燥が気になる季節に、恋しくなるのが加湿器だが「肺炎や呼吸困難を起こす場合がある」と、クリニック院長が警告している。
風邪やインフルエンザの予防
加湿器には、いくつかのメリットがある。
例えば、湿度が40%以下になるとウイルスが活性化するため、加湿して55~60%程度に保つことで、風邪やインフルエンザの予防効果が期待できる。
また、湿度が高いほど体感温度も高くなる。
よって、加湿器を焚けば体感温度も上がり、室温が多少低くても、寒く感じない。
そのため、電気代節約にもつながる。
加湿器肺炎
一方でデメリットもある。
加湿器が原因で肺炎になってしまう場合があり、重症化すると呼吸困難を起こす場合もあるのだ。
これを「過敏性肺炎」と呼ぶ。
主な原因はカビで、そのカビが加湿器で繁殖してしまうために、「加湿器肺炎」と呼ばれたりもする。
アレルギー反応
東京むさしのクリニック院長で内科医の橋本将吉氏は、「加湿器肺炎は、カビを繰り返し吸ってしまうことによるアレルギー反応が原因。そのため、抗生物質などの薬が効かない」と話す。
また、「症状が軽い場合は、加湿器の使用をやめれば改善するが、重症になってしまうとステロイド剤を服用することになる」と語る。
そのため、「家に帰ると咳が出る、発熱や倦怠感がある、処方してもらった薬が効かない場合などは、加湿器を確認してほしい」とアドバイス。