1月27日から30日にかけて、東京ビッグサイトにて最先端の空調・冷凍・暖房技術が集結する展示イベント「HVAC&R JAPAN 2026」が開催された。「第44回 冷凍・空調・暖房展」には、ハイアールジャパンセールス株式会社と株式会社AQUAが共同で出展。中国企業のハイアールグループは、今回が日本の空調関連展示会への初出展となり、日本市場への本格参入を果たした。
AQUAがBtoB向けエアコン事業に参入してから、現在は1年目。AQUAにとっては、業務用ランドリー事業で培ってきたBtoBビジネスの経験が一定の強みとなる一方、空調業界はこれまで本格的に取り組んできた分野ではなく、業界内でのブランド認知や実績づくりが大きな課題となっている。まずは「AQUAがエアコン事業を手がけている」という事実を知ってもらうところからのスタートだという。
AQUA株式会社 部長の餅雅昭氏は、1年目の手応えについて「難しい」と率直に語る。BtoB市場では取引先が数百社規模に及び、1社ずつ信頼関係を築いていく必要があるためだ。しかし市場規模自体は大きく、将来的な成長余地は十分にあると見ている。現在は「製品の特長や開発思想を丁寧に伝えながら、施工・導入を担当する企業との接点を増やし、事業拡大に向けた基盤づくりを進めている段階」とのこと。

今後の販路拡大については、すでに取引を開始している企業との関係性をより深めていくことと、新たな取引先の開拓を並行して進めていく方針だ。
主に展示会への出展やアンバサダーとのコラボレーションを通じて「AQUAが空調事業を本格的に展開している」という認知を広げていきたいとのこと。さらにコインランドリー事業で培ってきたネットワークを活かし、従来の空調業界にとどまらない分野からの販路拡大も視野に入れている。
AQUAのエアコンづくりにおいて特徴的なのが、施工者と生活者の双方にとっての使いやすさと、長期間の使用を前提とした耐久性だ。
製品面では、室外機に耐塩害仕様を標準で施している。海沿い地域など塩害の影響を受けやすい環境でも錆びにくい塗装や部材を採用。特別な追加対応を必要としない点は施工者にとって扱いやすく、設置後のトラブルリスク軽減にもつながる。さらに、小動物の侵入を防ぐ構造を取り入れるなど、日本特有の設置環境に配慮した。
生活者目線では、熱交換器の汚れを凍らせて洗い流す「ダブル凍結クリーニング」が便利。汚れが付着しやすい室内機・室外機双方の熱交換器を清潔な状態に保つことで、エアコン性能の低下を防ぎ、省エネ性の向上にもつながる。

AQUAの空調関連製品は、ルームエアコンを軸としながら、段階的にラインアップを増やしていく狙い。
現在展開されているルームエアコンは、AIによる自動お掃除機能や人感センサー、省エネ制御を備えたハイグレードモデルのAXシリーズをはじめ、清潔性と快適性をバランス良く備えたスタンダードモデルのEシリーズ、そして今後展開が予定されているベーシックモデルのJSシリーズという構成だ。

JSシリーズについては、2026年度モデルとしての追加が予定されており、より幅広いニーズへの対応が期待される。

