国際サッカー連盟(FIFA)とコナミデジタルエンタテインメントが、eスポーツの新たな取り組みを発表した。全世界におけるeスポーツの継続的な発展に向けた協業に関する契約を締結したことにより、サッカーゲーム「eFootball™」を使用した世界大会「FIFAe World Cup™」が2024年内に開催される見込みだ。
この大会は、モバイルと家庭用ゲーム機の2つの部門で行われ、それぞれの世界チャンピオンが決定する。予選は10月10日からゲーム内で始まる予定。
18の国と地域が初年度大会に参加
初年度の「FIFAe World Cup™」には、選手層や過去の成績などを考慮して選ばれた18の国と地域が参加する。日本を含む参加国には、サッカー強豪国のアルゼンチンやブラジル、フランスなどが名を連ねている。eスポーツ人気の高いインドネシアやマレーシアなども招待されており、幅広い地域から参加する。
サッカー界も注目するeスポーツの新展開
サッカー界からも期待の声が上がっている。日本サッカー協会の宮本恒靖会長は、「JFAは、この『FIFAe World Cup™』に挑戦する日本代表選手を決定する選抜大会を開催し、サッカーe日本代表選手たちが世界の頂点を目指して活躍できるよう、サポートしていく」とコメント。
フランスサッカー協会のフランソワ・ヴァスール・マーケティングディレクターも、「コンソールとモバイルの両方で開催されるこの唯一無二な世界大会は、猛スピードで進化を続けるeスポーツ産業において、フランスサッカー協会とフランス代表チームの地位を押し上げる素晴らしい機会となる」と述べている。
コナミは1995年からサッカーゲームを展開し、累計販売本数とダウンロード数の合計は8.5億を超えるという実績を持つ。今回のFIFAとの協業により、eスポーツとリアルスポーツを融合させた新たな取り組みが始まる。サッカーファンのみならず、ゲームファンにとっても注目の大会となりそうだ。