楽天グループ株式会社は2024年11月7日、広告主企業向けの新たなAIソリューション「未来購買予測」の提供を開始した。楽天が運営する70以上のサービスから収集した消費行動データや広告主の保有データを活用し、コンバージョンに至る可能性が高いユーザーを予測する仕組だ。
消費行動を捉えた高度な予測技術
「未来購買予測」は、楽天の膨大なデータとAI技術を駆使し、購買や資料ダウンロードなどのコンバージョンに繋がる可能性が高いユーザーを予測するソリューション。コンバージョンユーザーと非コンバージョンユーザーの特徴的な違いを多角的に分析し、AIが学習を重ねることで、精度を高めたターゲティングが可能に。
このソリューションは、楽天が提供する運用型広告「RMP – Unified Ads」と組み合わせることで活用され、広告主はコンバージョン確率が高いターゲット層に広告を配信し、効果的なマーケティングを展開できる。特に、近年のデジタル広告業界において重要性が増しているファーストパーティークッキーを使用した精度の高い広告配信に対応する。
楽天は今後、広告枠の提供を「楽天エコシステム」内外に拡大するとしている。不動産業界や自動車業界などの特定分野におけるニーズに応じた予測機能も順次追加される予定だ。さらに、外部メディアへの広告配信を通じて、ユーザーの接触ポイントを広げる計画を進めている。
楽天は「未来購買予測」を通じて、企業が直面するマーケティング課題に対する包括的なソリューションを提供し続ける方針。