2025年大阪・関西万博「住友館」が描く未来像

住友グループが2025年大阪・関西万博に出展予定の「住友館」が、その全貌を明らかにしつつある。環境保護と技術革新の融合を目指す同館は、来場者に新たな体験を提供し、未来への希望を紡ぎ出す場として期待を集めている。

「住友の森」が織りなす木のぬくもり

「住友館」の最大の特徴は、約1000本もの「住友の森」の木々を建材として活用している点。これは単なる建築資材の選択ではなく、自然との共生を体現する象徴的な取り組みだ。特筆すべきは、1970年の大阪万博開催年に植樹された「住友の森のスギ」を入口周辺の外壁に配置し、時代の連続性を表現していること。

屋根や外壁には「住友の森のヒノキ」を合板に加工して使用。四国の別子の嶺に由来する住友の歴史と、未来への展望が建築物そのものに刻まれている。自然と産業の調和を目指す住友グループの理念が具現化されている。

「住友館」2つの展示が織り成す感動体験

住友館の目玉となるのは、二つの体験型展示。一つ目は「UNKNOWN FOREST〜誰も知らない、いのちの物語〜」と題された、インタラクティブな森林体験。来場者はランタンを手に、光と音で演出された幻想的な空間を巡り、生命の神秘に触れる。

さらに、幅20m、高さ7.5mに及ぶ「パフォーミングシアター」では、最先端の映像技術と音楽、パフォーマンスが融合。来場者の感性を刺激し、未知なる世界への想像力を喚起する空間を創出。

二つ目は「植林体験」プログラム。約1万本の苗木を用意し、来場者自らが未来の森づくりに参加できる仕組み。環境保全の重要性を体感的に学ぶ場となると同時に、世代を超えた継承の意義を実感させる取り組みでもある。

住友館は、様々な分野のクリエイターとのコラボレーションも展開。葉っぱ切り絵アーティストのリトさんや、ファッションデザイナーの大野陽平氏との協働により、芸術性と技術力の融合も実現。

2024年10月13日、開幕半年前の節目を迎えた大阪・関西万博。住友館は、グループの総合力を結集し、イノベーションと環境保全の調和を体現する場として、その存在感を高めていく構えだ。一つの小さないのちが、やがて大きな森を形成するように、個々の取り組みが未来を形作る。住友館が描く未来像は、持続可能な社会の実現に向けた希望の灯火となるのか、注目したい。

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