JR西日本が、乗客の安全を守るための新たな取り組みを発表した。刃物による攻撃から身を守るための「防刃傘」を開発し、近畿圏内を走行する車両に順次搭載する予定だ。
この防刃傘は、刃物で切れにくい特殊な布を使用しており、車内で不測の事態が発生した際に乗務員が使用する。犯罪者と対峙しながら、乗客を安全な場所へ避難させるための時間を確保することができる。
JR西日本は、これまでも防刃手袋などの防犯グッズを車内に整備してきた。今回の防刃傘の開発は、さらなる安全性向上を目指す取り組みの一環だ。
防刃傘の特徴と効果
開発された防刃傘には、いくつかの特徴がある。まず、刃物で切れにくい特殊な布を使用していること。次に、一般的な傘よりもフレームの本数を増やし、柄を極太化することで高い強度を実現したこと。さらに、柄を長くすることで、危険人物との距離を確保できるようにした点だ。
また、アクリル製の盾と比べて軽量化されているため、非力な人でも扱いやすい設計になっている。これにより、緊急時に素早く対応できる可能性が高まった。
