トレンドマイクロが2024年12月17日に公表した「生成AIとセキュリティに関する意識調査」結果によると、生成AIの業務利用にリスクを認識する組織は98.4%に達している。さらに、65.7%の企業が生成AIの普及が外部からの攻撃リスクを増加させると認識していることが明らかになった。
生成AIの普及とリスク評価
同調査は、生成AIが業務効率化を進める一方で、新たなサイバー脅威を生む可能性があることを示しており、AIを悪用したフィッシングメールの高度化や、生成されたコードのセキュリティ脆弱性が課題として浮上している。65.7%という回答率は、こうしたリスクが多くの企業にとって現実的な問題になっていることがわかる。
トレンドマイクロは、リスクを最小化するための対策として、生成AIの利用を適切に管理するガイドライン策定の重要性を強調している。また、AI生成コンテンツの監視ツールや、社内教育の強化も有効な手段として提案された。生成AIの進展は企業活動のDXを促進する一方で、従来以上のセキュリティ対策が求められる新たな局面を迎えているようだ。