大日本印刷株式会社(DNP)は、周囲の音を視覚化しスマートグラスに表示する機能を実装したと発表した。この技術を用いた「音が見える!字幕表示メガネでオノマトペ体験会」を2025年1月24日から26日に新宿NSビルと新宿中央公園で実施する予定。
音を擬音化、生活を豊かにする新技術
この技術は、物音や動物の鳴き声などを擬音語としてテキスト表示するもの。スマートグラス「XREAL Air 2 Ultra」を使用し、視覚と感情に合ったフォントで表示する「DNP感情表現フォントシステム」を活用している。救急車のサイレンや自然音など10種類を対応させ、安全性と情報伝達の向上を目指す。
体験会では、聴覚障がい者を主な対象に新宿NSビルと新宿中央公園で公開。参加者がリアルな日常での利用感を体験できる。
開発背景には、聴覚障がい者や高齢者などの情報アクセスの壁を取り払う「ユニバーサルコミュニケーション」推進の必要性がある。DNPは音声認識システム「YYSystem」やフォント表示技術の改良を重ね、多様なニーズに対応するプロジェクトを進行中。
体験会の参加申込みは2025年1月8日まで。