ソフトバンク子会社のSB Intuitions株式会社と一般社団法人共同通信社は2024年11月14日、生成AI分野での技術開発を目的とした業務提携を発表した。この連携により、両社は日本語に特化した生成AIの研究を共同で進めるとともに、社会課題の解決や新たな価値の創出を目指すとしている。
本提携では、SB Intuitionsが生成AI技術の研究開発を担い、共同通信が提供するニュースコンテンツを基にしたモデルの改良や検証を行う。共同通信は信頼性の高いニュースコンテンツを提供し、SB Intuitionsはそのデータを活用して高性能なAIモデルを開発する計画である。この取り組みは、特に日本語の文化や表現に対応するAI技術の強化に向けた重要な一歩と位置付けられる。
SB Intuitionsの丹波廣寅代表取締役社長は、「生成AIの普及が進む中、安全性や信頼性が問われる時代になった」と指摘。その上で、「この提携を通じ、より安全で価値あるサービスの開発に注力する」と述べた。一方、共同通信の水谷亨社長は、「生成AIの可能性を活用することがニュースの新しい価値を生む手段になる」と語り、知的財産権の保護を基盤とした協力を強調した。
新技術で期待される社会的貢献
生成AI技術は、教育、福祉、産業など幅広い分野での活用が期待されている。今回の提携では、ニュース配信とAIの融合による新たなサービスの創出が視野に入る。具体的には、ニュースの要約やパーソナライズ配信、自動化された分析ツールの開発が見込まれる。これにより、情報過多の時代における効率的な情報利用が可能となる。