食品加工とパッケージングの大手企業、日本テトラパック株式会社は、子供たちにより安全で衛生的な学校給食を提供する新しい取り組みを始めました。2024年度より、学校給食用の「テトラ・ブリック®容器」に植物由来ポリエチレンを使用することで、環境に優しい包材の採用を拡大しています。
この新しい包材は、サトウキビから作られたポリエチレンを使用しており、再生可能資源の比率を77%から99%まで高めることに成功しました。これにより、包装材料のCO2排出量を約23%削減し、環境に配慮した学校給食の提供が可能となります。さらに、化石燃料由来のプラスチック使用量を年間約1,100トン削減し、持続可能なサトウキビ生産への取り組みを通じて、SDGsの目標達成に貢献しています。
日本テトラパックでは、全ての紙容器にFSC®認証を取得した原紙を使用し、持続可能な森林管理をサポートしています。また、Carbon Trust認証を受けた炭素削減の取り組みを進めることで、消費者に対しても環境価値を視覚的に訴求しています。
この革新的な取り組みは、全国の小・中学校への給食用牛乳の提供により、より多くの子供たちが環境に優しい紙容器で牛乳を飲む機会を得られるようになります。日本テトラパックは、紙容器の回収・リサイクル活動や環境教育への取り組みも強化し、子供たちに環境について学ぶ機会を提供しています。