Osaka Metro(大阪市高速電気軌道株式会社)とローソンは、2024年11月13日、大阪のOsaka Metro御堂筋線なかもず駅構内にウォークスルー決済導入店舗「S Lawson Go OSLなかもず駅店」をオープンする。関西エリアでの初展開となるこの店舗は、来店者が商品を手に取り、店外に出るだけで決済が完了する仕組みを採用。利便性向上を目指し、通勤・通学者らに短時間での買い物体験を提供する狙いだ。
最新システム「Catch&Go®」で簡単決済
この新店舗では、NTTデータとCloudpick(クラウドピック)によって開発された「Catch&Go®」システムを導入。顧客はLINEアプリを使ってQRコードをかざして入店、欲しい商品を手にした後、そのまま店を出るだけで事前に登録したクレジットカードで自動的に支払いが完了する仕組みだ。カメラと重量センサーで来店者の行動や商品の動きをAIが認識することで、購入手続きを効率化している。この技術は、初めて利用する顧客にも容易で、専用アプリのダウンロードを不要とした点が特徴。
駅利用者の利便性向上を目指して
「S Lawson Go OSLなかもず駅店」の開設は、Osaka Metroが進める「108駅サービス拠点化プロジェクト」の一環でもある。このプロジェクトでは、駅構内に利便性の高い店舗や多機能ロッカー、飲料や食品の自動販売機などのサービスを設置し、日常生活のニーズに応える計画。今回の新店舗は、通勤・通学者を中心とした利用者に、短時間で手軽に買い物ができるストレスフリーな環境を提供するため、Osaka Metroとローソンが連携して設置されたものだ。
ローソンの新たな「Real×Tech Convenience」
ローソンは近年、デジタル技術と人のつながりを融合した「Real×Tech Convenience」店舗の実現に取り組んでいる。セルフレジやAI発注システムの全店導入に加え、一部店舗ではアバター接客やスマホレジを導入し、店舗の生産性向上も推進している。今回のウォークスルー決済導入はその取り組みの一環として、さらなる利便性と効率化を追求する。
「S Lawson Go OSLなかもず駅店」の営業時間は午前7時から午後9時30分まで。店内面積は約17㎡とコンパクトながら、おにぎりやベーカリー、飲料、菓子など約380アイテムを取り揃えている。