美しさだけで争わない様々な人生経験を経てきた女性たちが、共創する現代のミセスコン「ミセスユニバース2023日本大会」が7月7日(金)、都内にて開催された。
近年、多様性やSDGsを背景に、人の容姿に対する考え方に大きな変化が起きており、ミスコンの「Lookism(ルッキズム)」への批判が相次いでいる。そんな中、女性の社会的地位の向上をテーマに掲げ、2007年より行われているのが「ミセスユニバース」。日本大会は、容姿だけではない新しい美の基準を追求するコンテストとして、2020年より始まった。同大会のファイナリスト47名は、専業主婦から会社員、ヘアメイク、弁護士、72歳で歯科医と活動する人など様々で、ウォーキングやスピーチ、イブニングガウン審査などに臨んだ。
また、毛髪・美容・健康のウェルネス事業をグローバルに展開する株式会社アデランスが協賛の「フォンテーヌ ビューウィッグ賞 byアデランス」のグランプリ審査も実施。同ミセスコンのファイナリストの中から事前審査によって選ばれた市川なつきさん、内田タミカさん、太田香織さん、内藤景子さん、三善さおりさんが出場した。
同ショーの審査員長を務める、株式会社アデランスの津村佳宏社長は「全国から多くの方が募集してくれました。ご年齢も様々ですが、髪の毛が長い方が特に多いです。トップデザイナーがすてきなアレンジでおしゃれに作り上げています。(ウィッグだとわからない)髪の毛の自然さと、非常におしゃれなこと、ビフォーアフターに関して注目していただければと存じます」と見どころを口に。レディスアデランス・フォンテーヌブランドアンバサダーの池畑慎之介さん、ビューステージブランドアンバサダーの凰稀かなめさんは、特別審査員として出席した。
出場した5名の中から1位に選ばれたのは、心理カウンセラーとして活動する三善さおりさん。「ウィッグで楽しむ私のヘアファッション」をテーマにスピーチをする場面で三善さんは「私はおしゃれが大好きです、年齢関係なく、ファションを楽しんでおります。フォンテーヌさんと出会ってから、ショートカットやロング、ミディアムなどたくさんのおしゃれが思い浮かびました。夏は海に行きたいですし、浴衣を着て花火大会に行きたい。私はこのウィッグでワクワクをいただきました!出産後の髪の毛が薄くなっていた時期に、このウィッグと出会えていればどんなに楽しかっただろう。それを、これから皆さんにお伝えしていきたいと思っています。皆さん、ウィッグでおしゃれを楽しみましょう!」と呼び掛けていた。なお、同ショーの2位は内田タミカさん、3位は太田香織さんとなった。
そして、同ミセスコン総合グランプリに輝いたのは、プロフラダンサーの松田侑希さん。
昨年度グランプリの光安郁美さんからティアラを受け取り、グランプリに選ばれた気持ちを「OGの皆様、私たちをいろいろな面でサポートしてくださって、本当にありがとうございます。そして、ファイナリストの皆さん、1年間一緒に頑張ってくれて本当にありがとう!この半年間の挑戦は、自分を見つめ直すという意味でとても辛いこともあったし、そこから成長の窓が少し空いて『頑張ろう』と思える時もありました。ずっと1本道ではなかったのですが、努力が実った気持ちもあります。この光安さんから受け継いだグランプリを、2024年に受け継ぐ日まで『ミセスユニバース』グランプリの名に恥じないように行動していきたいと思います。最後になりましたが、いつも応援してくれる母に本当に感謝があふれています。いつも本当にありがとう。私が信じていることは、意志あるところに道は開けるということです。これから世界に出ていくに当たって強い意志を持ち、必ず道を開いていきます」と言葉を詰まらせながら語った。
同ミセスコン出場という挑戦を通じて、変わったことについては「今まではどこか自信がなくて、人から評価していただくことも多かったのですが、それでもなぜか自信が持てませんでした。でも、こうして共に高め会える仲間と一緒に頑張ってこれたことで『もう一つ頑張ってみよう』というように、一つひとつ自信を積み上げてここまで来ることができました。それが、1番の成長だと思っております」と胸を張った。
最後に、松田さん、準グランプリの内藤景子さん、3位に選ばれた雨松美菜さんが、ティアラの重みを問われると、代表して松田さんが「責任を感じております。それは、日本の『ミセスユニバース』の顔として1年間、私たち3人が活動していく上で、ファイナリスト47名の気持ちを背負っているということ。そして、ここに来てくださった皆さまが背中を押してくださっているということ。私たち3人がしっかり自覚していかないといけないと思っています」と答えた。