ClipLine株式会社は2026年4月14日、株式会社すかいらーくレストランツ(東京都武蔵野市)が、サービス業の現場向けAIエージェント「ABILI Pal(アビリパル)」を全店約2,600店舗に本格導入したと発表した。全国約10万人のクルー(従業員)を擁する同社において、現場の疑問にAIが即時回答する環境が整った。

ABILI Palは、すでに活用している動画型マネジメントサービス「ABILI Clip」に蓄積された社内ノウハウを情報源とするAIエージェントである。登録動画の音声をあらかじめテキスト化して読み込むことで、一般的なAIとは異なり、自社マニュアルに完全に基づいた回答を生成できる。クルーが日常的な言葉で質問すると、回答の要約テキストと参照すべき動画リンクが即座に提示される仕組みだ。

2026年1月から2月にかけて437店舗でトライアルを実施した結果、アンケートで「回答がとてもわかりやすい」と評価する割合が第1回から第2回にかけて14ポイント向上するなど、クルーの自己解決力向上への効果が確認された。多言語対応(英語・中国語・韓国語・スペイン語・フランス語・ベトナム語・ネパール語など)も備え、多様な人材が集まる外食現場での活用を見据えた設計となっている。
セキュリティ面では、ユーザーの属性に応じて参照可能な情報を制御し、人事・給与といったセンシティブな情報には回答しない制限も設けている。すかいらーくレストランツは全国に約2,600店舗を展開しており、オペレーションの標準化が強固なブランド価値の源泉となっている同社にとって、現場クルーへの迅速な情報提供体制の整備は重要課題であった。

